リーグ戦15位と11位、ともに昇格組同士の対戦となったコパ・デル・レイ4回戦。マジョルカは前節のリーグに続いて4-2-3-1の右SHでスタメン、エスパニョールは4-4-2のフォーメーションで対戦。
試合はエスパニョールが押し気味に試合を進めるが、マジョルカは自分たちではなかなかボールを運べないが、久保も体ごとのファールなど汚れ役をいとわず、粘り強い守備でエスパニョールにゴールを許さない。
すると前半31分、スルーパスに抜け出そうとしたアマトが後ろから倒され、ゴールまで20mの地点でFKを得ると、久保がニアに曲げて鋭く落とす左足の直接FKを決めて、マジョルカが先制する。
🇪🇸マジョルカの🇯🇵日本代表MF久保建英(20)が直接FKでゴール🥅
— Soccer Mania (@soccermaniablo1) January 16, 2022
今シーズン2得点目⚽⚽pic.twitter.com/iA07fUDYK1
前半の終わり頃に、久保が度々脇腹を押さえる仕草を見せて心配されたが、後半はそのまま出場。6分にはショートコーナーからボールを受けた久保がシュートに行くなど、得点にはならなかったが乗っているプレイを見せる。
後半12分、マジョルカGKレオ・ロマンのキックがずれてバレにシュートを打たれるが、枠外に終わって命拾い。逆に15分、左からサルバ・セビージャが蹴ったCKに、アブドン・プラツが頭で合わせてマジョルカが追加点。
その直後に、エスパニョールはFKからハビ・プアドがゴールを決めるが、VARでかなり長い時間を使う微妙な判定。この失点でマジョルカは、ほぼ自陣で守備を固めて逃げ切る狙いにシフトする。
マジョルカは後半35分に、相手のミスをダニ・ロドリゲスが拾ってPA内に入る寸前で倒され、エスパニョールにイエロー。36分には、FKからの流れで久保が左サイドに抜け出してクロスも、バタグリアがシュートまで行けず。
後半38分に久保はイ・ガンインと交代、それに加えてマジョルカは4人を入れて完全な逃げ切り体制。後半のロスタイムは6分あったが、エスパニョールに決定的な場面を許さず、ペドロサが2枚目のイエローで退場、そのまま試合終了。マジョルカが準々決勝進出を決めた。
久保はFKは鮮やかだったが、それ以外は良い意味であまり目立たず。最近のリーグ戦は3連敗中とどん底だったが、この試合はスタメンの全員が献身的に動いて攻守にハードワークが出来ていた。サルバ・セビージャが戻って中盤に溜めが作れるようになったのも大きい。この調子でリーグ戦も盛り上げて行きたいところだ。