「何とボランチで起用された鎌田、これが代表にとってのソリューション?」ドイツ・ブンデスリーガ第10節 フランクフルト-ライプツィヒ
ヨーロッパリーグではグループ首位と好調なものの、リーグ戦では連敗中で下位に沈んでいるフランクフルトは、ホームで復調しつつあるライプツィヒと対戦。
フランクフルトは3-4-2-1で鎌田がコスティッチと並んでシャドーに入り、1トップは小柄なボレが先発、長谷部はベンチスタート。対するライプツィヒも同じフォーメーションのミラーゲームとなった。
試合はフランクフルトが積極的に前へ出る姿勢を見せるが、前線で基点が作れずシュートまで持ち込めない。逆に10分にはライプツィヒに浮き球のパスを通され決定機を作られるが、何とかGKトラップが体で止めて失点を防ぐ。フランクフルトも18分にはコスティッチがロビングでゴールを狙うもクロスバー。
スコアが動いたのは前半35分、ライプツィヒがCKからニアでフリックしたボールをファーに飛び込んだポウルセンが決める。直後にもショボスライが決定機と、ペースは完全にアウェイチーム。鎌田もポストプレイからボールを奪われたり、ボレーシュートのチャンスにミートできず上に打ち上げたりとパッとしない。
後半になると、フランクフルトは前線が積極的にポジションチェンジするようになり、鎌田がボールサイドに寄ってコスティッチとコンビネーションを作ったりと、前線でアクセントとなるプレイが見られるようになる。しかしエンクンクの突破から決定的なクロスを打たれるなど諸刃の剣。
フランクフルトはハウゲとバルコクを後半14分に投入、これで鎌田が何とダブルボランチの位置に下がってしまう。しかし戦況は変えられずフランクフルトはラマースを投入、最終的にはアッヘを入れて4-4-2のフォーメーションに変更する。
その後も何度かライプツィヒに追加点のチャンスはあったのだが、そのままスコアは動かず後半ロスタイムも4分、コスティッチのFKにファーでフリーになって飛び込んだトゥッタが頭で押し込み同点、そしてすぐに試合終了。
フランクフルトは完全な負け試合で、鎌田のボランチ起用も存在感が薄くて完全な裏目、奇跡的に勝ち点1を取れたという内容。とにかくFW陣の能力不足は深刻で、鎌田も調子が安定せずゴールの気配が無い。ここから立て直すのは容易ではない事を見せつけられたドローだった。