A代表ウィークが明けてすぐ土曜日の試合は、2位の横浜Fマリノスとコンサドーレ札幌の試合。横浜は4-2-3-1のフォーメーションで、札幌は3-4-1-2のトップ下を置いたミシャサッカー。
試合はアウェイの札幌がいきなりハイプレスを仕掛け、4分には横浜のボランチ扇原が後手を踏んでファールを犯し早速イエローカードを受ける。しかし札幌も7分にルーカス・フェルナンデスが怪我で青木が右WBに入る。
どちらもハイプレス志向の守備なので、それを避けるように長いボールを入れてそこからセカンドボールを狙う組み立てが多くなる。すると前半25分、札幌はショートコーナーを受けたCBの菅がダイレクトで撃ち抜いてゴール。
29分もCKから強烈なヘッドを横浜GK高丘がセーブ、30分にも同じように福森がシュートも高丘が弾いてゴールならず。逆に34分、横浜はCKからレオ・セアラがヘッドもわずかにゴール右に外れる。44分にも仲川のクロスに前田がヘッドもゴールを外れる。
後半は横浜がサイドでの数的優位を活かして優勢に試合を進める。しかし札幌は10分にCKからの流れからチャナティップがゴール前でフリーも大きく外してしまう。その直後のハーフカウンターでも菅のラストパスから小柏がフリーでシュートも松原がスライディングでカット。17分には横浜がエウベルと天野を投入。
徐々に運動量が落ちてマンマークのプレスが嵌められなくなった札幌は、ここでドゥグラスと柳を投入。その直後に横浜も杉本、水沼を入れて2トップにする。横浜は水沼を中心としたサイドからのクロスで何度もチャンスを作るが、33分の前田のヘッドはクロスバーに当たるなどなかなか得点が決まらない。
しかし後半39分、左サイドでボールを受けたエウベルがカットインからクロス、これを中で競り勝った杉本がヘディングを決めてようやく同点。札幌もすぐさま反撃、マンマークの強度を上げてシュートのチャンスを作るが、44分に左サイドで天野が粘って抜け出し、クロスに飛び込んだ前田に合わせてとうとう逆転。
ロスタイムは6分あったが、もう札幌に攻める力は残されておらず、そのまま2-1で試合終了。これで横浜は首位川崎との勝ち点差は9、厳しい状況だが何とか優勝への可能性を残した勝利になった。
札幌の息切れが残念だったが、リトリート守備と遅攻主体のJリーグにあって、珍しくハイプレス&縦に速い展開がずっと続く、ハリルホジッチに見せたい好ゲームだった。こういうチームがもっと増えるといいんだけどね~。