プレシーズンマッチで結果を出しながらもリーグで出場機会を得られない南野は、カラパオ・カップの3回戦、ノリッジ戦で前節から9人を入れ替え、ようやく4-3-3の左ウイングで先発。
いきなり試合開始4分、リバプールのCKからオリギが頭で落とし、ニアで前にいた南野が振り向きざまにシュート、これがノリッジGKガンの股間を抜いて決まり、あっさりとリバプールが先制する。
しかしノリッジも直後にカウンターからクロスに2人がフリーでファーに飛び込んだが合わず。14分に南野は左サイドでボールを奪い、しっかりキープしてボールを繋げる。15分にも左のスペースを抜け出してクロスも相手に当たってコースが変わる。
そこからずっと南野はボールを受けられなかったが、39分に珍しくバイタル中央の南野に縦パスが出て、ターンからオックスレイド=チェンバレンにパスもリターンのクロスは相手にカットされる。
ところがリバプールは42分にノリッジにミドルを打たれ、GKケレハーが手に当てたボールを拾ったギアンヌリスをブラッドリーが足で蹴ってしまいPK。これをツォリスがど真ん中に蹴ったのだが、ケレハーが横っ飛びしながら足に当てるスーパープレイで失点を防ぐ。
後半早々にもリバプールはノリッジに決定的なシュートを打たれるが、5分に左サイドをオーバーラップしたツィミカスのクロスをオリギが頭で流し込み、リバプールが追加点。
南野は後半からは右サイドにいる事が多くなり、左はゴードンだったりオックスレイド=チェンバレンだったりと流動的。18分にワンツーからドリブル、一旦は倒されるがすぐ起き上がってキープからラストパスも相手に当たる。
後半25分ごろから、今度は南野が何とインサイドハーフへ移る。これで余計に攻撃で目立たなくなったかと思いきや、後半35分にスローインから相手のパスミスを拾った南野がPA内へドリブル、最後は冷静にGKが飛び出したタイミングを外すシュートを決めてドッピエッタ。
その後はリバプールが試合をコントロール・・・とはとても言えないぐらいドタバタになったが、相手の決定力不足に助けられ0-3のクリーンシートでリバプールが勝利した。
メンバーを落とした同士とは言え、最下位ながら同じプレミアのノリッジから南野が2ゴールという結果を出したのは非常に大きい。何より、以前ならバイタルでフラフラしつつ足元にボールをクレクレとアピールするだけだったのに、味方がボールを持ったらすかさずスペースに走り出してパスを引き出す動きをしていたので、ちょっと遅すぎるけどやっとこさプレミアの水に馴染んできたのかなと思う。
後半はインサイドハーフで起用されていたが、ぶっちゃけ守備はまだまだ。とは言え、身体の動き自体はキレているので、これからリーグ戦でも起用されるチャンスは増えて来るんじゃないだろうか。