「またも田中碧にブンデス2部の洗礼、壁にぶち当たって途中交代」ドイツ・ブンデスリーガ2部 第8節 インゴルシュタット-デュッセルドルフ

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今節のデュッセルドルフは、アウェイで17位と下位に沈むインゴルシュタットと対戦。デュッセルドルフは4-2-3-1のフォーメーションで、田中碧がボランチ、アベルカンプ真大がトップ下で先発。対するインゴルシュタットは4-4-2の形。

序盤は、インゴルシュタットが高い位置からプレスをかける主導権を握る。田中碧はずっと守備に追われていたが、前半12分に中央でパスを受けて右サイドへ展開、いい形でクロスもゴールキーパーにキャッチされる。

前半21分、CKのボールが左へ流れたところを田中碧が拾ってミドルもバーの上、さらに23分にも同じような形でこぼれ球が田中碧の前に来るも、今度は上手くヒットせず左に外れる。

この時間帯から、デュッセルドルフがボールを保持する展開になるのだが、3ラインで中央を固めるインゴルシュタットに対し、縦パスを出す意識があるのは田中碧ぐらいで、縦パスを出しても、受け手も周りもそこから狭い中を繋ごうとする意識が無いので、結局また後ろへ戻してしまう。

かと言って、田中碧もどんどん積極的に前へ飛び出して攻撃参加しようという意識が薄いので、徐々にアンカーやCBの間にポジションが下がって、味方のバックパスを処理する役目に落ち着いてしまう。

後半もギクシャクして何度かピンチを迎えたりするのだが、デュッセルドルフは後半11分に右からのFKを得ると、ホフマンが見事なヘディングでゴール右上のコースに決めて先制点をゲットする。

ここで田中碧とアベルカンプが下がり、残り時間のデュッセルドルフはフィジカルに長けた選手を並べてデュエルや空中戦を制する形に切り替える。

そして後半29分に、デュッセルドルフはカウンターから右へサイドチェンジ、右サイドを抜け出したツィンマーマンがダイレクトでファーに流し込むシュートを決めて追加点。

ところが後半38分、デュッセルドルフのGKカステンマイヤーがPA外へ飛び出し、相手と競り合った場面でハンドを取られ、これがドグソと判定され一発レッドで退場する。

後半ロスタイムに、インゴルシュタットの決定機を交代で入ったGKヴォルフが止めたのだが、その後のセカンドボール争いでナライの足がかかってしまいPK、これを決められ1点差に迫られたが、何とか残り時間を守り切って1-2で試合終了。

今回のように、相手のポジションがマッチアップすると、味方がギャップでボールを受けてパスサッカーという流れは到底望めない。その場合に、肉弾戦で勝つか前へ飛び出して攻撃参加しないと、試合から埋没してしまう事になる。そんな中で、田中碧が自分をどうやって活かすか、難しい局面を迎えていると言えそうだ。

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