長かったツール・ド・フランスもいつの間にか残り3ステージを残すのみ。
第19ステージは、カヴェンディッシュのツール最多勝記録がかかった、ピレネーの麓からワインの名産地ボルドー近郊まで北上する完全平坦ステージ。
スタートから早速6人が逃げ集団を作り、メイン集団と4分弱の差をつけてスプリントポイントを通過、ここでカヴェンディッシュらがスパートしてバラけた動きをきっかけに、第2集団が形成される。
メイン集団では、逃げにチームメイトを送り込めなかったイスラエル・スタートアップネイションやイネオスチームが引っ張るが、本命のドゥクーニンク・クイックステップはバッレリーニが逃げに入っているのと、カヴェンディッシュに疲れがあるのか集団に埋まったまま。
そのうち、追走集団は逃げの6人に追いついて20人の先頭集団に同化、メイン集団は一時37秒差まで迫ったのだが、イスラエルが固めた集団のペースが上がらずそこからジリジリと差が広がってしまう。
そして差が2分以上開いたところでメイン集団は追走を諦め、ペースを落として選手同士が談笑するなど終戦ムードが漂い、先頭の差はあっという間に7分以上の差がついてしまう。
残り43km地点から、先頭集団では人数を減らすために、バッレリーニやヴァルシャイド、ルッチらのアタックが始まり、37km地点の丘の登りで集団から遅れる選手が出始める。
さらに先頭では26km地点でポリッツがアタック、それに反応したモホリッチがカウンターを仕掛けると、先頭集団では追走が始まったが途中でお見合いが発生、残り20km地点で1分の差となってモホリッチが単独での逃げを成功させてしまう。
結局追走の中では最後まで牽制が入る展開になり、モホリッチがこのまま逃げ切ってステージ優勝。2位には追走集団からリードしたラポルト、ピーダスンという順位になった。そしてメイン集団は結局20分以上の大差でゴール。
カヴェンディッシュによるエディ・メルクスのツール・ド・フランス最多勝記録更新が期待されたステージだったが、結局それは最終ステージのシャンゼリゼゴールにおあずけ。その前に長さ30kmという、近年のツールにしては珍しい長丁場のタイムトライアル。表彰台に立つのは誰になるのか、最後の勝負である。