「ポガチャルが余裕の超級山岳頂上ゴール2連勝、総合優勝の行方は事実上確定か」ツール・ド・フランス2021 第18ステージ

スポンサーリンク

第18ステージはツールマレー、ルズ・アルディダンと超級山岳が2つ並ぶ頂上ゴール、今大会最後の山岳ステージ。

スタートから程なくして、モホリッチ、ユールイエンセン、ベネットの3人が集団から飛び出し、メイン集団からも後続が飛び出すシーンが続いたが、結局アラフィリップとぺりションのフランス人選手2人が追いつき、ユールイエンセンが下がった4人が先頭集団として形成される。

しかしメイン集団は彼らのステージ優勝を許さず、1分前後の差をキープしたまま追走。最初の超級山岳、お馴染みトゥールマレー峠で先頭にゴデュやロランを含む追走集団が先頭に合流。しかし厳しい上りの前にアラフィリップが遅れ、結局先頭集団はゴデュとラトゥールの2名に絞られる。

チームイネオスが引っ張るメイン集団はトゥールマレー峠を先頭から40秒差で通過、集団の先頭ではプールスとウッズが山岳賞ポイントを獲得、プールスがトップを守る。そしてこの登りで総合4位のウランが後退、さらに順位を下げてしまう。

そして最後の超級山岳リュズ・アルディダン。相変わらずイネオスが引っ張るメイン集団はペースを緩めず、単独で逃げていたゴデュを残り10kmの地点で吸収。そして残り6kmの地点でUAEチームエミレーツのアシスト、マイカがポガチャルを引き連れてアタック、これでイネオスのトレインが総崩れとなる。

ポガチャルは満を持して残り3kmあまりの地点で単独スパート、これについて行けたのはやはり前日と同じくカラパスとヴィンゲゴーで、ここにセップ・クスとエンリク・マスが追いつき、5人が固まってゴールへと近づく。

残り1kmを切ったところでマスが切れのあるアタック、しかしポガチャルがすぐさま反応してマスを交わし、そのまま余裕の逃げ切りで昨日に引き続いてのステージ優勝。2位にはヴィンゲゴー、3位にカラパスという順位も昨日と同じ結果になった。さらにポガチャルはリュズ・アルディダンをトップで通過、山岳ポイントが40加わり、事実上山岳賞も決定させた。

これでポガチャルは、第20ステージの個人タイムトライアルを残して2位のヴィンゲゴーに5分45秒差、カラパスに5分51秒差を付けて臨むことになる。よほどのアクシデントが無い限りはこのままポガチャルがツール・ド・フランス連覇を果たす事になるだろう。

第19ステージは、ワインの名産ボルドー地方を北上する平坦ステージ。ひとまず総合争いは忘れて、カヴェンディッシュが王手をかけているツール・ド・フランス最多勝記録を更新するかどうかに注目だ。

タイトルとURLをコピーしました