「3分43秒の大差をたった1人でひっくり返し、オマケまで付けた圧倒的なポガチャル」ツール・ド・フランス2021 第8ステージ

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ここからアルプス山岳ステージがスタート、まず最初は終盤に1級山岳が3つ、モン・サクソネ、ロム峠、そして伝統のコロンビエール峠を超えて坂を下りきってのゴールとなる第8ステージ。

レースは序盤からアタックが続き、昨日も遅れたログリッチが早速集団から遅れてグルペットグループに取り残されてしまう。最終的に、プールスと18名が逃げる形でまとまり、まずは1つ目のサクソネ峠をパス。

ロム峠の上りが始まるとレースが動き、メイン集団からマイヨ・ジョーヌのファンデルプール、2位のファンアールトがペースに付いて行けずズルズルと遅れ始める。そしてロム峠まで残り4km地点でポガチャルがアタック、ライバルのカラパスも一瞬追いすがるが結局誰も追走出来ない。

先頭ではロム峠でアタックしたウッズが頂上をパス、コロンビエール峠を登り始めたところでトゥーンスが後方から追いつく。しばらく並走したが結局トゥーンスが独走する形になる。

そして後方ではポガチャルが猛烈な勢いでコロンビエール峠を登り、先行していた選手を次々とパス、最終的にトゥーンスまで追い越すかと思われたが、15秒差の2位でコロンビエール峠を通過する。

さすがにポガチャルも下りはリスクを押して1位を取る必要は無く、結局ステージはトゥーンスが44秒差で逃げ切り優勝、しかしポガチャルはカラパスらメイン集団に4分の大差を付けて2位でゴール。

前日のステージで、マイヨ・ジョーヌのファンデルプールから3分43秒の差を付けられ、決して少なくない差かつチームのアシストが貧弱な状態で、これからどうやって詰めていくのかと思ったら、たった1ステージであっさり逆転、総合2位のファンアールトに1分48秒の大差を付けてマイヨ・ジョーヌを獲得するとは想像できなかったよ(笑)。

かつてのドーピングをしていたランス・アームストロングを彷彿とさせる圧倒的な強さを見せたポガチャル。ライバルは戦意喪失状態だろうが、ここで諦めてしまったのではつまらない。バッド・デイがポガチャルにやって来る事を期待して、戦略で勝利する姿勢を見せてもらいたい。l

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