プレーオフは連勝スタートで2位と好調なゲンクは、勝ち点3差で3位のアンデルレヒトとホームで対戦。伊東はこの試合も4-2-3-1の右SHで先発、対するアンデルレヒトは4-4-2のフォーメーション。
試合はアウェイのアンデルレヒトが高い位置からプレスを仕掛け、優勢に試合を運ぶ。ゲンクはDFラインの位置が低く、PA内まですぐに下がってバイタルにスペースを空けてしまい、アンデルレヒトにそこを使われて序盤から何度もシュートを浴びる。
伊東は守備に回ってほとんどボールを触れないままだったが、12分にカウンターから左サイドを自陣からドリブル開始、切り返しとカットインで2人を抜いてクロス、オヌアチュにピンポイントで渡ったが、胸トラップからのシュートを外してしまう。22分にも伊東からオヌアチュにスルーパスもシュートは相手に当たる。
その後も押され続けるゲンクは、とうとう33分に伊東のボールロストからパスを繋がれ、PA内でエル・ハジに切り返しから股抜きシュートを決められリードを許す。ゲンクも40分に伊東がまた単独ドリブル、そのままシュートもGKに防がれると、直後に逆襲を食らって1対1になったところでゲンクGKヴァンデヴォールトがファインセーブ。
後半5分、相手のボールを伊東が右サイドで掻っ攫うと、フェイントからクロスもコースが変わってキャッチされる。19分にも右に開いた伊東からトアストヴェトにスルーパス、20分には伊東自身がカットインからシュートも枠には飛ばせない。
しかし後半22分、DFからのサイドチェンジに抜け出し、相手と競り合いながらキープをした伊東が、オヌアチュにピンポイントでクロス、ヘッドで叩いたボールがゴール左に決まってゲンクが同点に追いつく。
終盤は何故か伊東が左サイドへポジションチェンジ、しかしペースはアンデルレヒトでクロスやセットプレイでゲンクが押し込まれる展開が続く。後半45分には左サイドから強烈なシュートを浴びるがゴールポストに当たって助かる。ゲンクもロスタイムにアルテアガのミドルがクロスバーを叩くチャンスもあったが、そのまま1-1のドローで試合終了。
ゲンクはチャンピオンズリーグ圏内に入った事で気持ちが守りに入ってしまったかな。終始対応が後手に回ってドローというのは結果的には上々というところだろう。伊東についてはアシストは記録したが失点につながったボールロストなどミスも多かった。マークも厳しくなってるし、個人もチームも踏ん張りどころだ。