現在2連勝、昇格組ながらJ1で9位と好調のアビスパ福岡は、ホームでこちらも調子が上向きな浦和レッズと対戦。福岡のフォーメーションは4-4-2で、浦和は4-2-3-1のほぼマッチアップ。
試合は勝ち点1差ながら上位の浦和がポゼッションを握る展開で始まるが、いきなり前半8分に何でも無いハイボールを西川がキャッチミス、こぼれたボールをブルーノ・メンデスが押し込んで福岡が先制点を奪う。
浦和も13分に小泉のクロスからファーでフリーの武藤が合わせるもGK村上の正面、15分にはセットプレイからのシュートも村上が防ぐ。福岡も、24分にはブルーノ・メンデスがドリブル突破からクロス、渡がオーバーヘッドも今度は西川がしっかりキャッチ。
その後も浦和ペースは変わらないものの、福岡は常に守備陣が互いにマークを確認しながら執拗に食い下がり、浦和にシュートを許さない。逆に前半ロスタイムには関根が石津のドリブル突破を止めてイエローカードを受ける。
後半から浦和は山中を投入、ビルドアップ時にはボランチの1人が下がった3バックから高く上がったSBを基点にしようとするのだが、福岡もそれを読んでいてカバーを怠らず、試合は膠着状態に陥る。
後半11分、槙野のインターセプトからの持ち上がりに渡がファール、山中のFKは福岡GK村上がセーブ。浦和は何とかワンツーなどで福岡のゾーンを破ろうとするが、福岡の守備は反応が速くて崩し切るまでに至らない。
すると後半41分、交代で入ったジョン・マリがクロスを後ろ向きで落として反転シュート、西川は手に当てたがボールはゴールマウスに吸い込まれ福岡が2点目。浦和は杉本を投入、直後にDFライン裏へ抜け出す場面を作るがシュートまで行けず。
浦和は45分に西のシュートはあったものの、6分のロスタイムでも決定機は作れず、そのまま2-0で試合終了。これで福岡は浦和を逆転して暫定の7位に浮上、逆に浦和は9位に下がる結果となった。
試合を決めた原因は西川のミスではあったが、まだ浦和のビルドアップがスムーズではない事、福岡のカバーリングの早さ、統率力がそれを上回った事も見逃せない。