前節のビーレフェルト戦で途中出場した遠藤渓太は、今節のケルン戦ではスタメンに抜擢、しかしフォーメーションは4-4-2から3-1-4-2へ変更、遠藤は意外にも左のインサイドハーフで起用される事に。対するケルンは4-2-3-1の形。
遠藤はインサイドハーフとは言え、あまり守備でガツガツと行くのではなく、スペースを埋めつつ攻撃時には左サイドへ飛び出す役割になっているようで、前半5分には遠藤がサイドに流れてのクロスをムサが合わせる決定機、さらに9分にも全く同じ形からムサがシュート。
ケルンもさすがに遠藤ロールを警戒し、右ボランチが常時遠藤を視界に入れるようなポジションを取り、ジリジリとポゼッションを上げて行くと、23分にPA付近でパスを繋いで最後はシュートもウニオン・ベルリンGKルーテの飛び出しに防がれる。
前半28分にも、ウニオン・ベルリンはCKからシュロッターベックがジャストミートでヘディングするも、ゴールライン上でカッターバッハが足に当てたボールがまたクロスバーに当たって跳ね返る超絶決定機を作るが決められない。
そこからはしばらく膠着状態が続いたが、前半ロスタイムにケルンのヘクトルがパスを受けてPA内でターン、それをウニオン・ベルリンCBのクノッヘが思わず足を引っ掛けて倒してしまいPK。これをドゥダに決められたところで前半終了。
しかしウニオン・ベルリンも、後半開始早々に左からのクロスがケルンのSBヴォルフの手に当たってPK、これをクルーゼが冷静に決めてウニオン・ベルリンが同点に追いつく。その後は一進一退の攻防が続くと、後半16分に遠藤が退きお役御免。
そして後半22分、ウニオン・ベルリンは自陣でボールを回すと、右サイドからの縦パスにリエルソンが抜け出し、タッチライン際で相手DFと競り合いながらクロス、流れたボールをトリメルがファーに蹴り込みウニオン・ベルリンが逆転する。
これで残りはケルンがボールを支配すると思いきや、ウニオン・ベルリンはすかさず2人の選手を入れ替えると、各選手がポジションを崩さずバランス良く守り、ケルンが追いつくための時間がどんどん減り続ける。逆にウニオン・ベルリンが後半32分に中盤のこぼれ球を拾ってのスルーパスにポーヤンパロが抜け出しGKと1対1もシュートはわずかに外れて追加点ならず。
後半40分過ぎからようやくケルンがウニオン・ベルリンを押し込み、ロスタイムにはCKからニアで合わせるもボールはバーの上。そのままウニオン・ベルリンが守り切って試合終了。これでウニオン・ベルリンは5戦負け無しで7位をキープ、ヨーロッパリーグ圏内をガッチリ視野に入れている。
遠藤は早めの時間に交代してしまったが、インサイドハーフの起用はそれほど違和感が無く、攻撃のアクセントとして十分機能していた。アシストの結果は欲しかったが、これからも継続して起用してもらえるのではないだろうか。