「初先発の橋岡が躍動、ベルギー代表とのマッチアップで互角の働き」ベルギー・プロリーグ第29節 シャルルロワ-シント・トロイデン

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最近の5試合で、チームの得点が鈴木優磨の2ゴールのみと深刻な得点力不足に陥り、残留プレーオフ圏まで勝ち点4と厳しい戦いが続いているシント・トロイデン。

今節はFWに鈴木優磨、右WBに橋岡、GKがシュミット・ダニエルの日本人3人が先発した3-4-1-2で、対するシャルルロワは、森岡が怪我で欠場中、イラン代表のレザイーとゴリザデが前線に入った3-4-2-1のフォーメーションで臨んだ。

試合はホームのシャルルロワがボールポゼッションで優位に立つ流れで始まるが、前半7分に初先発の橋岡がボール奪取からカウンター、直後にはゴールラインギリギリからクロスを上げると、9分にはムボヨのクロスにヘディングもGKキャッチと活発なプレイを見せる。

前半12分、橋岡はカイエンベのドリブルにやや遅れてクロスを上げさせてしまうと、20分にはマークに付いたが体を入れ替えられて、後ろから掴んでイエローカード。しかし橋岡はひるまず、その後もほとんど3トップのように高い位置を取り続ける。

後半4分、橋岡はカイエンベのミスを拾うと、そのままドリブルで真ん中からミドル、しかしこれはシャルルロワGKデカンが横っ飛びでキャッチ。しかしここでシント・トロイデンにアクシデント。後半13分に鈴木優磨がハムストリングを痛めてナゾンと交代してしまう。

後半19分には橋岡のクロスが流れ、ナゾンのシュートをGKが弾いたボールをシント・トロイデンは押し込めず。25分には橋岡が高い位置で基点、カイエンベにマークされながら味方に繋げる。42分には橋岡がクロスにテオドルチクと競り合い、さすがに高さでは負けたが体を当ててヘディングの精度を落とすプレイ。

シント・トロイデンも後半終了間際のデリダーのシュートなど、何度かチャンスはあったのだが決められず。ロスタイムに橋岡はベンハイブの足を引っ掛けてしまうが、幸いにもイエローは出ず。その後のFKは力が入り過ぎてバーの上。結局このままスコアレスドローで試合終了。

勝ち点1を手にしたとは言え、シント・トロイデンはこれで3試合連続の無得点。シュミット・ダニエルの仕事らしい仕事がほとんど無かったぐらい、5バックで守備はひとまず安定したが、2トップが完全に孤立状態で、鈴木優磨が中盤に下がってポストになっても、そこからの攻撃が全く続かない。エムボヨとのコンビネーションもほとんど見られず、得点力不足が解消される気配が無い。

この試合が初先発となった橋岡だったが、ベルギー代表経験のあるカイエンベとマッチアップ。デュエルでは遅れを取る場面もあったが、ひるまず高い位置を取り続けてカイエンベのポジションを押し下げ、無失点に繋がる貢献を見せた。クロスの精度には課題が残ったが、今後も十分先発で行けそうである。

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