現在リーグ14位のボローニャは、勝ち点が同じで順位が1つ上に位置しているライバル、フィリッポ・インザーギ監督が率いるベネヴェントとホームで対戦。冨安は4-2-3-1の右SBで先発、あとのメンバーは前節のパルマ戦と全く同じ顔ぶれ。対するベネヴェントは4-3-2-1のフォーメーション。
試合は開始1分でいきなり動く。ソリアーノがDFからのロングボールに飛び出し、落としたボールをムサ・バロウが拾い、PA内で前を向いてシュートと見せかけ、右で待っていたサンソーネにパス、それをフリーで決めてボローニャが先制する。
その後のボローニャは、変わらず攻めに出ていながらもバタバタしていて、14分にはダニーロが自陣で相手にパス、あわや失点というピンチを招くと、16分にはまたダニーロが裏を取られ、ゴールポストに当たるシュートを打たれてしまう。34分には冨安が上がった隙にカウンターを受けてシュートまで持っていかれる。
ボローニャも40分にバロウのクロスをソリアーノがフリーでヘッドも上手く当たらず枠外。43分にはカウンターから冨安がドリブルで持ち上がり、そのままミドルシュートもゴール右に外してしまう。さらに後半早々にもソリアーノが完全フリーでゴール前でパスを受けるも、下手にキープしてしまって相手に詰められシュートまで行けず。
次に試合が動いたのは後半15分、PA内での混戦からベネヴェントがクロス、これはボローニャGKスコルプスキがキャッチに行ったのだが、試合開始から降り続く雪のためにボールをキャッチしきれず、ベネヴェントのヴィオラにヒールでゴールを決められ同点。
その後はアウェイで守備のブロックを作るベネヴェント相手に、ボローニャはヴィニャート、オルソリーニ、パラシオと攻撃的な選手を投入、ボールを保持する時間帯が続くが、ピッチとボールが滑るのもあって上手くコントロールが出来ず、チャンスをものに出来ない。ロスタイムにはパラシオが左からシュートを放つが大きく外れ、試合は1-1ドローで終了。
ベネヴェントは今期昇格組にあって中位に付けている通り、非常に組織だってハードワークするチームで、ピッポの優れた監督手腕を感じるチームだった。ボローニャは力技で押せる選手が少ないだけに、雪のコンディションが裏目に出てしまった。
冨安はマークをしていた左SHのカプラーリを完全に封じ込め、個人では攻守においてほぼミスは無かったのだが、CBのダニーロがスピード不足で厳しい対応を強いられ、冨安がCBとSBに2人いればと思わずにはいられなかったね。