前節はレヴァークーゼンに勝利して連勝と波に乗るフランクフルトは、アウェイでリーグ戦17位の降格圏に沈むマインツとの対戦。マインツは1月4日に今シーズンは実に4人目の監督となったスヴェンソン氏が就任、その初試合がフランクフルトとの試合になった。
マインツのフォーメーションは4-2-3-1、フランクフルトは長谷部と鎌田が先発、長谷部がダブルボランチの左、鎌田がシャドーに入った3-4-2-1と前節と同じ形で臨んだ。
試合は序盤から、上位のフランクフルトがボールを持つ展開になるのだが、マインツはフランクフルトの前線3人はもちろんの事、トップ下のクアイソンが長谷部をマンマークし、センターからの攻撃を完全に封じ込める策を取って来た。
鎌田も試合開始からほとんどボールに触る事が出来なかったが、13分にようやくカウンターからドリブル、スルーパスを出したコスティッチがシュートというチャンスを引き出した。そして長谷部も、ボランチから下がって4バックのようなポジションを取り、相手のマークを外してビルドアップに参加する。
すると前半22分、スルーパスに抜け出そうとしたユネスをマインツのニアカテが引き倒してしまいPK、これをアンドレ・シウバが落ち着いてGKツェントナーの逆を突くキックを決めてフランクフルトが先制する。
その後はしばらく膠着状態、前半39分に鎌田がPA内でクロスを上げようとするがマインツの選手にカットされる。45分にはマインツがカウンターも、長谷部の絶妙なチェックで封じ込める。
後半開始早々、鎌田が絡んでフランクフルトは2度の決定機を作るが決められず。マインツも12分にビッグチャンス、直後に鎌田のクロスは味方と合わずと激しい流れになる。そんな中、後半14分に長谷部が倒されたところで手でボールを触ってしまいイエローカード。
そのFKから、フランクフルトのクリアに飛び込んだバレイロの頭をソウが蹴ったという判定で一度はPKが与えられたが、VARでソウのクリア後に足が当たったという判定でノーファール。18分にはカウンターからブルカルトが競り勝ってシュートもフランクフルトGKトラップが詰めて体に当てる。
そんな風にマインツのリズムが続いていた後半27分、鎌田のFKからの流れでコスティッチが角度の無いところからシュート、そのシーンでマインツのニアカテがまたも腕を掴んだという判定でフランクフルトに2度目のPK。アンドレ・シウバのキックはGKに読まれていたが、コースとスピードで決まって追加点。
マインツは当然反撃を仕掛けるが、フランクフルトもPA内に人を集めて体を張ってシュートを防ぐ。そして後半4分のロスタイムもしっかり試合をコントロールして試合終了。フランクフルトは0-2とアウェイでクリーンシートの勝利を飾った。
長谷部は後半32分に交代、マンマークを付けられたのでレヴァークーゼン戦のようには活躍出来なかったが、臨機応変にポジションを変えてチームをサポートし続けた。逆に鎌田は荒れたピッチとマインツのマークで存在感を出せず。同じシャドーのユネスのほうが目立つ内容になってしまった。こういう環境でも体を張って戦える選手にならないとね。