ミッドウィーク開催のセリエA第16節、現在12位のボローニャは勝ち点1差で14位のライバルであるウディネーゼと対戦。冨安は4-2-3-1の右SBで先発、ウディネーゼのフォーメーションは3-1-4-2。
試合は両チームともに慎重な立ち上がりで、なかなか前線までボールが届かず単発のシュートのみという時間が続いたが、前半15分にオルソリーニが浮き球のパスに抜け出してボレーも、ボールはわずかに枠の上という初めての決定機。
それは決まらなかったが、前半19分に右サイドでのワンツーでオルソリーニが倒されFKを得ると、オルソリーニ自身が蹴ったボールに冨安がゴール前へ飛び込み、上手くフリーになってヘディングシュートをゴール右へ流し込んだ。これでアタランタ戦に続いてシーズン2ゴール目。
その後もボローニャはカウンターから何度か良いチャンスを作ったのだが、ラストパスが微妙にずれたりと追加点を奪えず、逆に前半34分、冨安の裏を使われクロスからデ・パウルがシュート、これはボローニャGKダ・コスタが弾いたが、こぼれ球をペレイラに押し込まれて同点。
ボローニャは前半40分、冨安がヘディングで競り勝ったボールをパラシオが拾い、ドリブルからのクロスをムサ・バロウが落とし、走り込んだズバンベリが押し込み再びリード。しかしそのズバンべりが、後半2分で自分のミスから相手を倒し、2枚目のイエローで退場してしまう。
その後はさすがに冨安もオーバーラップを自重、ボローニャはムサ・バロウのキープ力を中心に何とか時間を稼いでウディネーゼの攻撃を耐え忍ぶ。後半15分を過ぎるとボローニャのラインが下がってほぼPA内で9人が守る形になってサンドバッグ状態。29分にはマンドラゴラのシュートがポストを直撃する。
後半26分に、ボローニャはカラブレージが右SBに入って冨安が右SHに上がり、後半31分にはヒッキー、ヴィニャート、ポーリを入れて前からのプレスを増して盛り返そうとする。
終盤はウディネーゼも攻め疲れが見られ、このままボローニャが逃げ切るかと思われたのが、ロスタイム2分に左サイドを崩されアルスランのシュートがヒッキーの足に当たってコースが変わりゴール。そしてそのまま2-2で試合終了、ボローニャはこれで5試合連続でのドローとなってしまった。
冨安については、守備ではウディネーゼの左WBゼーヘラールをマンマークしていたが、186cmの巨漢に対してほぼヘディングで完封、得点もセットプレイからヘディングと、高さではセリエAでも有数である事を実証。ルカクやジェコのようなスピードを兼ね備えた相手にはまだ負けるかもしれないが、また1つ自信を積み重ねたのではないかと思う。