「代表のFWを争う”鈴木ダービー”、果たしてその座にふさわしいのはどちら?」ベルギー・プロリーグ第18節順延分 シント・トロイデン-ベールスホット

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12月半ばに開催される予定だったが、ベールスホット側で数人の選手が新型コロナウイルスに感染したため順延されていたシント・トロイデンとの試合。リーグがウィンターブレイクに入った直後の12月30日に行われた。

ホームのシント・トロイデンは5-3-2のフォーメーションで、鈴木優磨が2トップの一角に入り、GKはシュミット・ダニエル。日本人では伊藤達也がベンチに入った。ベールスホットは3-1-4-2で、鈴木武蔵が右FWで先発出場。

シント・トロイデンは12月2日にマスカット監督が解任され、ピーター・マース新監督が就任、その後も連敗して最下位の降格圏まで落ちていたが、そこから2連勝、前節はスタンダール・リエージュを破る金星を上げて調子が上向いて来た。逆にベールスホットは一時は2位まで登っていたが、最近は3連敗で7位まで順位を下げている。

試合の立ち上がりはホームのシント・トロイデンがペースを握る。まずDFラインが5バックを形成して中盤の3人とコンパクトな守備を作り、マイボール時には鈴木優磨が中盤にまで下がってボールを受け、彼が下がったスペースにコリディオら中盤の選手が飛び出し、WBがオーバーラップするなど、縦に速い攻撃で一気に攻め切るサッカー。

前監督の時には、鈴木優磨もただバイタルや前線でウロウロするだけ、中盤から後ろは間延びしてボールを奪われたらあっという間にゴール前まで攻め込まれていた事を考えると、良く短期間でここまで立て直せたと感心する。

ただ、ベールスホット側も当然修正を行い、前半25分ごろから鈴木優磨のポストプレイに対して激しく当たるようになり、シント・トロイデンのビルドアップを封じ込めると、そこから流れを掴んで惜しいセットプレイなどのチャンスを作ったが、先制したのはシント・トロイデン。

前半41分に連続攻撃からCKを得ると、ショートコーナーからコリディオがアーリークロス、これをファーでフリーになっていた鈴木優磨が頭で押し込み、これで自身リーグキャリアハイとなる8ゴール目となった。

後半は、前半とは違ってシント・トロイデンはベールスホットDFラインの裏を狙う組み立てでまずペースを握る。しかしベールスホットも鈴木武蔵が潰されながらも味方につなぎ、クロスをホルツハウザーがフリーでシュートも枠外、後半22分には左からのアーリークロスに鈴木優磨がヘッドもGK正面と、互いに決定機はあるが決まらず。

残り15分ぐらいになると、ベールスホットがボールを支配してシント・トロイデンが守備を固める図式になるが、鈴木優磨はプレスに競り合いにと攻守で走ってチームを献身的に助ける。後半39分にスローインから鈴木武蔵がフリックするも、裏には誰も走り込まず。

最後はベールスホットがパワープレイを仕掛けるが、結果的に最後まで決定機を作り出す事が出来ずそのまま1-0で試合終了、これでシント・トロイデンは16位に浮上して降格圏を脱出した。ベールスホットは7位のままで前半戦を終了する。

鈴木武蔵はこれで10月から無得点。この試合も終始きっちりマークされ、得意なスペースへの飛び出しはほとんどさせてもらえなかった。代表では鈴木優磨よりも重用されているが、今の調子なら鈴木優磨のほうが明らかに上。森保監督と仲が良くないと噂されているが、果たして3月に呼ばれるのだろうか?

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