「ルカクとジェコに叩きのめされた冨安、ベロッティに三度目の正直」イタリア・セリエA第13節 トリノ-ボローニャ

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まだここまで勝ち点6で下位に沈んでいるトリノと、インテルとローマに大敗後は冨安が左SBに回って2試合目のボローニャ。トリノは4-1-3-2のフォーメーションで、ボローニャは4-2-3-1の形。

試合は、アウェイのボローニャが自陣でコンパクトなゾーンを作ってトリノの攻撃を受け止める展開。最初は中盤やSBにプレスをかけられて単にボールを蹴り出すだけだったボローニャだったが、徐々にサイドでのダイレクトのパス交換などでビルドアップが出来るようになり、試合は落ち着いたペースになる。

冨安は一応左SBだが、トリノがボールを保持している時は、PAの幅ぐらいでDFライン4人が並ぶ4CBのようなポジションでヴェルディやベロッティをマーク、その間は左SBのバロウがサイドのスペースに下がってカバーするなど、最近は失点が続いているだけに慎重な守備に終始。

前半29分にトリノのボナッツォーリが負傷でヴェルディが2トップの一角に入るが、だからといって試合が特に動く事は無く、ボローニャもセットプレイ絡みしかチャンスは無くて、ジリジリした展開が続く。

後半開始早々、そして10分には冨安が左サイドをオーバーラップで攻撃参加、積極的な姿勢を見せるが、それ以降はトリノがボローニャ陣内で攻め立てる流れに。後半16分のヴェルディの強烈なシュートはボローニャGKダ・コスタがセーブ、17分にはバロウがPA内からシュートも枠を捉えられない。

ここでボローニャは、シルヴェストリとドミンゲスに代えてダイクスとスハウテンを投入、冨安は右SBにポジションを移す。

すると後半23分、冨安がベロッティをマークしながら競り合いから抜けられ、最後にファールで倒して与えたFK(冨安はイエロー)で、ダ・コスタが目測を誤り自分の足に当たってオウンゴールとなってしまう。

ボローニャはすかさず反撃、30分には右サイドから崩してソリアーノのシュートを相手DFが足に当てたこぼれ球をパラシオが押し込むもわずかに枠外。しかし33分、ヴィニャートがカットインでドリブル、冨安はデコイの動きでスペースを作ると、ソリアーノがスルーパスに反応してGKの股を抜くシュートで同点に追いつく。

その後は冨安も上がりを自重、左にポジションを取るベロッティをマンマークする仕事に専念。ルカクやジェコにはやられたが、この試合は何とか最後まで抑えきって1-1のドローで試合終了。

冨安については、前節よりも低めのポジションを取り、守備時はほぼCBとしてプレイしていたので違和感はあまり無かったかな。相手のエースであるベロッティを抑えきった事で、少し自信が回復したのではないだろうか。まだまだ経験が不足しているので、コンバートに腐らず頑張って欲しいね。

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