「長谷部の引退とともに、鎌田も沈没してしまうのだろうか?」ドイツ・ブンデスリーガ第10節 フランクフルト-ボルシア・ドルトムント

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長谷部が3試合連続でベンチスタートのフランクフルトは、3-4-2-1のフォーメーションで鎌田が左シャドーで先発、ドルトムントはエースのハーランドが怪我で欠場、ブラントの1トップにサンチョ、レイナの2シャドーが並ぶ形。

試合は当然のようにドルトムントがボールを支配するも、DFラインは高い割に統率が取れておらず、フランクフルトが序盤から何度かDFラインの裏を取る形を作ると、前半8分に鎌田がスルッと抜け出し、後方からのパスを上手く足で抑えてトラップ、冷静にドルトムントGKビュルキの脇を抜くゴールを決める。

17分には鎌田が中盤でパスを受けてドリブルもタックルを受けてロスト。その後も相手のプレスが早い分、鎌田はワンタッチでパスを出す工夫はするが味方とタイミングがなかなか合わない。ワンツーで飛び出そうとしてもスピード負けで追いつかれる。

中盤のインテンシティが高いために、フランクフルトのビルドアップはどうしてもサイドへの展開が中心になり、コスティッチがボールを持つとひたすらドッカンシュートを狙うだけなので、余計に鎌田の出番が減ってしまう。

後半からドルトムントは4-2-3-1に変更、16歳のムココを1トップの位置に投入、ブラントがトップ下に下がる。そして攻撃をスピードアップさせてフランクフルトをゴール前に釘付けに。すると11分にサンチョからのパスを受けたレイナがカットインから強烈なシュートを決めて同点。

フランクフルトはカウンターを狙いたいところだが、中央を閉められていて縦にボールを送ると引っ掛かり、DFの寄せも早くて鎌田もあまり前を向いたプレイが出来ない。後半29分にドストを入れてターゲットを作るが、ほとんど焼け石に水。

ただ、ドルトムントも圧倒的に攻めながらもオフサイドに引っかかったり、イマイチ詰めが甘くて勝ち越せず、フランクフルトも41分に鎌田のキープからパスでイルザンカーが裏へ抜け出すも、クロスにドストがわずかに追いつけず。結局、そのままスコアは動かず1-1のドローで終了した。

鎌田については、点は取ったもののそれ以外は消えている場面が多かったかなと。長谷部が得意とする持ち上がっての縦パスが無く、ライン間でポジションを取る事が多い鎌田になかなかボールが来なかったし、やはり単独で相手のマークを剥がすアジリティが無いので、周りの選手のフォロー次第になりがち。

長谷部がいないと攻撃力が明らかに落ちるものの、守備での高さやスピードに難があるので監督が世代交代を進める理由も分かるだけに、両者にとっても辛抱のしどころなのかもしれない。

 

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