ここ最近の5試合は、ドローが4つ続いた後に敗戦で、勝ち点と勝利・引き分け・敗戦数も全く一緒という、奇しくも同じ成績をたどっている両チームの対戦。ブレーメンは大迫が先発でトップ下に入った4-2-3-1で、シュツットガルトは遠藤がアンカーに入った3-1-4-2と、意図してか知らずか大迫と遠藤が完全マッチアップする形で試合に入った。
いきなり前半5分に、遠藤へのパスを大迫がカット、そこからPA内に入って右足でシュートも枠を捉えられずと、いきなり代表の先輩が決定機を作る。その後も大迫はバイタルでパスを引き出す動きからのキープでボールの基点となり、好調を維持している。
その後は膠着状態が続いたが、前半30分に遠藤がパス出しから攻撃参加、PA内でボールを受けたところでブレーメンのチョンに足を引っ掛けられてPK。これをワマンギトゥカがきっちり決めてシュツットガルトが先制する。
後半もオープニングシュートは大迫のヘッドで、13分には大迫のスルーパスからシュートをブレーメンが反撃に出る。シュツットガルトはマンガラが遠藤と同じ高さに降りた3-4-2-1気味の形になり、逆に大迫は2トップ気味のポジションに移ってから後半35分に交代。
終盤はブレーメンがパワープレイに切り替えるもスコアは動かず、逆に後半ロスタイム、ブレーメンはトプラクとパブレンカの連携ミスでワマンギトゥカにボールを拾われ、そのままゴールを許し2点目。最後にブレーメンはゼルケのバックヘッドで1点を返すがそこまで。シュツットガルトがアウェイで1-2の勝利を飾った。
大迫と遠藤の直接対決は遠藤に軍配。遠藤はいつも通りの堅実なプレイで、前半の1ボランチの時には大迫にマークされて苦戦していたが、タイミングの良い攻撃参加で2点に絡み、ダブルボランチになって大迫から開放されると安心して見ていられた。
大迫は最初の決定機でゴールが出来なかったのが痛恨。遠藤のマークは忠実にやっていたが、日本人の悪い癖でタスクを与えられるとそればっかり専念してしまい、自己アピールが乏しくなる典型例になってしまった。何度も書いてるがプレイスタイル的に、中盤との細かいパス交換やトライアングルで真価が出る選手なので、個人勝負なブンデスの下位チームとはとことん相性が悪いんだよね。来期は移籍だろうけど、もう海外は厳しいかもしれないね。