41試合連続失点という、五大リーグでの新記録を更新し続けているボローニャは、今節はリーグ未勝利で最下位のクロトーネ。ここで是非とも記録を止めてしまいたいところ。ボローニャは4-2-3-1の右CBで先発、クロトーネは3-1-4-2のフォーメーション。
前半3分に冨安がジュニオール・メシアスに裏を取られ、ライン際をドリブルで抜かれて角度の無いところからシュートを浴びるが、幸いにも上へ外れて冷や汗をかくスタート。
試合開始前にはマラドーナへの黙祷が行われたが、前半10分にもナポリで付けていた背番号10にちなみ、試合を止めて拍手を送るセレモニーが設けられた。
その後はクロトーネがあまり前からプレスをかけないおかげで、ボローニャは相手のアンカー脇のスペースを使って冨安とダニーロが余裕のビルドアップ、前半27分にはまたメシアスとの1対1に晒されるが、冨安がしっかりついて行って失敗は繰り返さない。
しかしクロトーネの守備に対する集中力は高く、ボローニャもなかなかシュートまで持って行けず。逆に38分ごろにクロトーネに攻められ、クロスからシミーのヘッドもボローニャGKスコルプスキが横っ飛びでセーブ、何とか失点を免れる。
前半ロスタイム、FKのりスタートからバロウがクロス、サンソーネのヘッドはGKコルダツが弾き、拾ったパラシオのシュートはクロスバーに当たるが、最後はソリアーノが押し込みボローニャが先制点をゲットする。
ボローニャは後半16分にも右サイドでのFKから折り返したボールに冨安が飛び込むも、一瞬早く相手にクリアされる惜しいシーン。その他にもボローニャは何度かチャンスは作ったが追加点を奪えない。一時はバロウの覚醒で得点力アップと思われたが、結局パラシオ頼りの攻撃力は変わらない模様。
残り10分からはボローニャは追加点よりも守備に重点を置き、皮肉にもカウンターからチャンスは増えたが、結局どちらにも得点は入らず試合終了。ボローニャは何とか不名誉な連続失点記録をストップさせた。
冨安については、最初のシーン以外はミス無く極めて安定したプレイぶりで、良い意味で書くこと無し。相手のプレスを受けてもしっかりボールを繋ぎ、攻撃の起点としての貢献度は絶大だった。あとはセットプレイからの得点が欲しいところだね。