「肉を切らせて骨を断つ、満身創痍で首の皮一枚だけが残ったガンバ」J1第28節 浦和レッズ-ガンバ大阪

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この試合でガンバが浦和に引き分け以下で終わると、その時点で川崎の優勝が決まってしまう注目の試合。浦和もガンバもフォーメーションは4-4-2のマッチアップでの対戦。

試合の序盤はガンバがハイプレスを仕掛けて浦和を押し込むが、10分にカウンターから興梠が真ん中を抜けたと思ったら後ろからキム・ヨングォンに倒され、ヨングォンの足がボールに触っていないように見えたがノーファールの判定。

その後は浦和がサイドチェンジを使って基点を作る事でボールを保持する流れになり、ガンバは小野瀬が怪我で退場して福田が入り、直後に興梠がスルーパスを受けてのシュートをGK東口が何とか足に当てて防ぐなど、ガンバにとっては苦しい流れ。

しかし前半30分からはまたガンバが宇佐美とパトリックのポストを中心に浦和陣内でボールを繋ぐようになり、40分にはガンバがCKから興梠が触ったボールが流れてポストに当たるなど、15分ごとに攻守が交互に変わる不思議な展開。

後半、いきなりガンバのミスから長澤がシュートもクロスバー。その後はまたガンバがポゼッションするが、先制したのは浦和。後半17分にCKから後ろに戻して山中がダイレクトでアーリークロス、左に流れたデングが頭で折り返したボールを槙野が押し込む。

しかしガンバもすぐ追いつく。後半21分に山本のサイドチェンジから藤春が浮いたクロス、浦和のクリアミスを拾った宇佐美が右足を振り抜き、槙野の股間を抜いてのゴールが決まる。ここで浦和は興梠とレオナルドを下げて杉本と武藤を投入。35分にはガンバは矢島と宇佐美を下げ、渡邉千真、奥野を投入。

するとその直後、CKの場面でゾーンで守る浦和選手の間に高尾が上手く入り、曲がって落ちるボールをヘディングで叩きつけてゴールイン、ガンバが終盤に逆転する。浦和はさらに長澤と汰木を下げてエヴェルトン、武富を投入、杉本と武富の2トップにする。

が、あまり選手交代の効果は見えず、特にパワープレイをするでもなく、パスはコンビネーションが無くてイージーなミスが増えてしまう。ようやく後半ロスタイム、槙野のロングボールを昌子がかぶってしまい、裏で受けた杉本がシュートもコースが甘くて東口がセーブ。5分には青木のFKから東口が交錯した場面もあったが得点にはならず、そのまま1-2で試合終了。

これで、川崎の優勝は今日の18時半から行われるガンバとの直接対決に持ち越される事になった。ガンバは勝ったとはいえ内容は褒められたものでないし、大黒柱の井手口を欠いた上に小野瀬、藤春がさらに怪我、そして中2日と不利な条件てんこ盛りだが、何とか最後の意地を見せてもらいたいところだ。

 

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