日本は意外にも4-2-3-1で、GKシュミット・ダニエル、DF中山、冨安、吉田、酒井、ボランチが遠藤、柴崎、2列目が原口、鎌田、伊東、1トップが鈴木。韓国戦から中2日のメキシコは4-3-3のフォーメーションで、1トップがヒメネス、左にロサーノを配する形。
序盤は日本が一瞬攻勢に出たが、すぐにメキシコがボールを支配する展開、メキシコのハイプレスに日本はボールを前に出て行く事が出来ず、両SHも下がらざるを得ず鈴木が孤立、ハーフラインをボールが超えられない。
しかし12分、オープンでパスを受けた原口がミドル、GKオチョアがファインセーブ。15分は原口のラストパスから鈴木がGKと1対1になったがオチョアに阻まれる惜しいチャンス。25分には鈴木がアフタータックルに行ったという事でイエローカード。
その後は日本が、鎌田が中盤に下がって数的優位を作りビルドアップに参加、中でのパス交換で引きつけて右サイドの伊東へ展開、という形で優勢に試合を進めるが、35分を過ぎるとメキシコが鎌田にマークを付けて対策、再びボールを保持するようになる。40分には酒井がイエローカード。
後半はメキシコが2人代え、4-2-3-1の形にして来た。日本は後半11分に鈴木に代えて南野、柴崎に代えて橋本が入る。このあたりでメキシコのFKからヘディングを許すなど、日本はメキシコのSBに伊東が押され、セカンドボールを拾われて劣勢になる。
すると18分に右サイドを破られ、ヒールを拾ったヒメネスに角度の無いところからトゥキックを決められ先制点を許す。さらに23分、南野のボールロストからDFライン裏へスルーパスを通され、ロサーノに決められ2点目。
日本は後半27分に原口に代えて久保を投入、左SHに入る。32分には浅野が入って南野がトップ下に入る。38分に久保の突破が相手に止められ、FKから酒井がフリーでヘッドも上に外してしまう。さらに日本は三好を投入する。しかし日本は最後までゴールを割れず0-2で試合終了。
まあ内容的にはパナマ戦よりもはるかに良かったけど、前半はせっかくのチャンスに決められず、後半になってメキシコがやり方を変えてきて、日本がアクセルを踏めないまま上手く対応できずに失点。修正が選手任せのいつもの森保ジャパンで、後手に回った時間帯に個の力でやられてしまったという印象。
選手交代も、メキシコが後半はフィジカルの強みを出す展開になっている中、南野の1トップは当然のように機能せず、橋本の交代は裏目、久保、三好と足元の選手を入れても完全な逆効果。何で浅野がリードされてスペースが無くなってからの投入なのか。スタメンは良いけど、戦況を打開する駒を揃えられておらず、采配は完全に後手後手かつことごとく裏目。
というエクスキューズはあるが、コンパクトになってない時間帯でも、デュエルでキープする、ボールを奪うといった個人の能力、ここぞという時に全員がペースを上げてゴールを決めきる試合勘、そして攻撃陣の決定力という部分で、まだまだメキシコとは差がある事を思い知らされた試合だった。
