前節はどちらもドローの結果に終わったチーム同士の対戦。ホームのシュツットガルトは3-4-2-1のフォーメーションで、遠藤はダブルボランチの一角で先発。対するフランクフルトは、3-4-1-2のリベロに長谷部、トップ下に鎌田が先発として名を連ねた。
試合はどちらもハイプレスを仕掛ける流れで始まり、フランクフルトが6分にアンドレ・シウバのヘディングシュート、シュツットガルトが9分にカウンターからシュートと、どちらもゴール前に迫る激しい展開。
そして試合が動いたのが前半16分、シュツットガルトのニコラス・ゴンザレスがドリブルでPA内に入り込むと、後ろからトゥーレが倒してしまいPK、これをニコラス・ゴンザレス自身が決めて先制する。
フランクフルトは前半20分に、PA内で相手のボールをアンドレ・シウバがカット、ドストの落としを鎌田がダイレクトでシュートもゴール左に外してしまう。
前半29分に、長谷部のボールをシュツットガルトがパスカット、アブラハムがカバーに入ってファールでイエローカード、FKからシュートを放ったがオフサイドの判定。逆に31分にはカウンターからニコラス・ゴンザレスがシュートも外してしまう。
さらに前半33分、鎌田が左に流れてからの折返しをコールがシュートもスライディングでクリアされる。すると前半37分、シュツットガルトは遠藤が絡んでニコラス・ゴンザレスのラストパスにカストロが抜け出し冷静にゴールを決めて2点目。
後半からフランクフルトは前半に機能しなかった両WBのツーバーとトゥレの2人をユネスとバルコクに交代、いきなり6分に長谷部の縦パスからアンドレ・シウバが繋いでシュートも相手にブロックされる。
後半12分には長谷部が体で止めてイエローカード、11分にはFKからクロモヴィッツが合わせるもクロスバーに当たってシュツットガルトは得点ならず。すると16分に左サイドでバルコクがボールを奪い、鎌田とのワンツーで抜け出し、折返しをアンドレ・シウバが決めて1点差。
その後もフランクフルトは長谷部を中心にDFラインの裏へ出すパスでシュツットガルトの守備を押し下げ、さらにボールを支配する。遠藤はほぼ守備に専念、28分にはPA内でクロスを止めてクリアするが、後半30分のCKからアブラハムにニアでヘディングを決められ同点にされてしまう。
シュツットガルトは35分にカウンターからクリバリがシュートもGKトラップがファインセーブ、その後のCKからあわやオウンゴールという場面を作る。鎌田は後半41分にコスティッチと交代、そのコスティッチは44分に強烈なFKを放つもシュツットガルトGKコベルが横っ飛びでセーブ、さらにはカライジッチの強烈なミドルも何とか防ぐ。そしてそのまま2-2のドローで試合終了。
鎌田と遠藤は、マッチアップするポジションだったのでお互いに消し合い、どちらもあまりボールに絡めなかったのが皮肉だった。日本人は戦術的な指示に真面目だからね(笑)。長谷部はサイドが優勢になった後半から持ち味を発揮、ラインを高く揚げての長短のビルドアップパスで攻撃を組み立て、同点に追いつく原動力となった。まだまだフランクフルトに長谷部は必要だね。