「名将ツネ様の采配が的中、ガンバが苦しい試合に競り勝ち2位に浮上」J1第25節 ガンバ大阪-コンサドーレ札幌

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この試合からアウェイチームのサポーターがユニフォームを着て応援できるようになり、再び無観客へ戻りつつある欧州とは逆に、少しずつ日常を取り戻しつつあるJリーグ。

現在J1で9試合連続無敗、首位の川崎には大きく水を開けられているがACL圏内をキープしているガンバと、出入りの激しい試合が続いて下位に沈んでいる札幌との試合。

ガンバのフォーメーションは4-4-2で、セットプレイの時はゾーンで守るものの、普段はゾーンディフェンスというよりはストーミングやゲーゲンプレス的に、SHやSBが上がって前から積極的にプレスを仕掛けるスタイル。札幌はいつもの3-4-2-1。

しかしこの試合は序盤から、そのガンバの高いDFの裏を取る札幌の攻撃が機能、前半10分にルーカス・フェルナンデスが右サイドをオーバーラップ、ニアゾーンに飛び出した駒井がクロス、ダイレクトでドゥグラス・オリヴェイラが放ったシュートがブラインドになってガンバGK東口の反応が遅れ、ポストに当たってゴールイン、アウェイの札幌が先制点を決める。

ガンバもすぐさま反撃、前半16分にスローインから宇佐美のカットインからの折返しを渡邉千真がPAでポスト、それを拾った井手口がDFの股を抜くシュートを決めてガンバが同点に追いつく。

その後はガンバも方針を変更、あまり高い位置からプレスをかけず、ボールがハーフラインを超えたあたりからプレスをかけるゾーンディフェンススタイルで札幌の攻撃を待ち構えると、札幌も裏一辺倒ではなくてサイドチェンジでゾーンを揺さぶる形にアジャスト、34分の駒井のヘッドなど札幌の攻勢が続くが、前半の終わりはガンバが優勢と一進一退。

後半いきなり、宇佐美のFKから倉田が至近距離からシュートも札幌GK菅野が体に当てると、10分にも宇佐美のスルーパスから小野瀬がGKと1対1になる場面も菅野がセーブと、立て続けにガンバの決定機。

そして後半15分に宮本監督が一気にパトリック、矢島、川崎の3選手を交代すると、その直後のFKで山本の蹴ったボールにパトリックが頭でフリック、菅野は対応に迷って反応が出来ずゴールイン、ホームのガンバが逆転する。

リードを許した札幌は、右WBに金子を投入してサイド攻撃を強化、ガンバゾーンの外側を執拗に攻めるが、ガンバもパトリックを走らせたロングボールなどでカウンターを狙うなど、互いにゴール前のシーンが多くなる。

後半44分に、札幌はCKからニアに入った田中がヘッド、これはGK東口が横っ飛びでセーブしたが、そのこぼれ球をキム・ミンテがシュート、これがクロスバーに当たって真下に落ち、ノーゴールの判定でガンバは命拾い、その後も札幌のパワープレイが続いたものの、最後までスコアは動かず2-1で試合終了。

ガンバは苦しい試合をものにして2位をキープ、2日後の4位セレッソとの大阪ダービーへ弾みを付ける勝利となった。札幌は終盤の猛攻が実らず13位、しかしチーム状態は上向きで次節の首位川崎戦に望みが持てる内容だった。

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