サッリ監督が解任後、トゥドール監督が就任しての初陣となったユベントス戦。ラツィオは4-4-2のフォーメーションで、鎌田がボランチの一角で久々の先発復帰。対するユーベは4-3-3の形でスタート。
鎌田はいきなり前半4分に思い切ったミドルを放ち、マイボール時にはDFラインまで下がってボールを受けるなど、積極的に動き回って攻守に絡もうという意欲が見える。17分には鎌田の横パスからカステジャーノスがシュートもポスト右。
21分にはユーベGKシュチェスニーのキックミスから鎌田がシュートも相手に当たる。25分にはキエーザのポストプレイに鎌田がタックルをかましてボールを奪う。そこからはユーベが盛り返し、41分にはキエーザの決定的なシュートもGKマンダスがファインセーブ。
後半序盤はユーベが立て続けにサイド攻撃でチャンスを作るが、9分に鎌田が右サイドに飛び出して縦パスをダイレクトで打とうとするも空振り。13分にはカステジャーノスとペドロが下がってインモービレ、イサクセンが入る。
そこからは鎌田が多くのボールに触ってパスを散らしてラツィオがポゼッション、28分には右からの折り返しをフリーでシュートも相手に当たってCKの決定機。33分には右サイドで鎌田が猛然とプレスをかけてボールを奪ってクロスもGKがキャッチ。ここで鎌田とかタルディが下がってゲンドゥージとベシーノが入る。
その後はどちらも決め手は無く、このままスコアレスドローで終わるかと思われた後半3分あったロスタイムの3分、ゲンドゥージのクロスにマルシッチが飛び込んでゴールを決め、ラツィオが劇的な勝利を飾った。
サッリ監督の戦術ではポジションがガチガチに決められていたのに対し、トゥドール監督はある程度の自由を許容する戦術のようで、スペースを見つけて動くのが得意な鎌田には合っているように思う。ただ、まだ鎌田らしい意表を突いたプレイは出せていないし、ボランチのライバルであるゲンドゥージがアシストという結果を出したので、まだまだ安泰とは言えない。ここからがようやく本当の勝負である。
