「糸が切れたインサイドハーフだった堂安」ドイツ・ブンデスリーガ第2節 アルミニア・ビーレフェルト-ケルン

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PSVを事実上の戦力外となって、ブンデス1部に昇格したアルミニア・ビーレフェルトにレンタル移籍、ある意味崖っぷちの立場になってしまった堂安律。

フィジカルと運動量はあるがスピードに欠け、本来のポジションである右ウイングでは縦に抜けないし左足しか使えないので、カットインからドリブルしか芸が無く、PSVでも最初は良かったが相手に研究されたらすぐに出番が無くなってしまった。

同じ事がビーレフェルトでも繰り返されるのではないかと心配していたのだが、インサイドハーフでポジションを勝ち取ったと聞いて、試合を見るのが楽しみだったのだが、いきなり期待は裏切られた(笑)。

確かにスタートポジションは4-3-3フォーメーションの右インサイドハーフなのだが、右ウイングのスクは守備意識が高く、堂安が前に出たらすぐに後ろをカバーしてくれるので、そのまま堂安がウイングに居座る時間のほうが多いぐらいだった。

さらに、ウイングに飽き足らずどんどんボールサイドに詰め寄って逆サイドまで行ってしまう事もあり、ほとんどフリーダムというか糸が切れた凧のようなポジション取りになっていたので、良くチームがそれを許しているなと不思議でしょうがなかった。

そして後半になると、堂安のポジションは左インサイドハーフというか、ほとんどトップ下のような位置取りになった。その後も2~3度良いプレイはあったが、ボールが集まるというほどの信頼は無く、後半27分に交代。

試合は後半34分に交代で入ったエドムンドソンが角度の無いところからシュートを決めて決勝点、ビーレフェルトがホームで初勝利を飾った。

以下、堂安の目立った場面。

  • 13分、右サイドに飛び出し上手く抜け出すもボールが届ききらず。
  • 22分、上手いターンから縦パス、24分にはゴール前に抜け出すもパスが引っかかってシュートまで行けず。
  • 38分、スクからのヒールパスを受けて抜け出しクロスも相手に当たってCK。
  • 42分、縦パスを胸トラップからターンも引っ張られてイエローカードを誘発。
  • 後半3分、ボールを奪うとサイドからカットイン、3人に囲まれながらパスを通して喝采を浴びる。
  • 後半7分、長いロングボールを足元で受けてターン、パスを繋げる。
  • 後半21分、DFライン裏に抜け出しパスを胸で受けるも流れてGKがキャッチ。

うーん、やっぱこのレベルならもっと目立たないとね。味方からの信頼も、オフザボールの動きもまだまだ課題。まずはインサイドハーフとしての基本的なポジショニングを学んで欲しいところだが・・・

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