「メッシですら脇役にしたロナウジーニョ、花火のような最後の輝き」2005-06シーズン 第12節 レアル・マドリー-バルセロナ

スポンサーリンク

昨日はブレーメンとフランクフルトの試合を見るつもりだったけど、予約を忘れていて再放送が翌日だったので、DAZNのRe-Liveの中から2005-06シーズンに行われたエル・クラシコを見てみた。

レアルはロナウドの1トップに、2列目がジダン、ラウル、ロビーニョ、ボランチにベッカムを並べた4-2-3-1、バルサは4-3-3でエトーの1トップに、ウイングがロナウジーニョと当時18歳のメッシ、インサイドハーフがデコとシャビというスタメンで、イニエスタはベンチスタート。

試合は前半15分にメッシのドリブルからエトーがボールを奪ってトゥキックでシュートを決めて先制する。この時代は、メッシよりもロナウジーニョとエトーのほうが完全に格上だったんだね。

リードされたレアルの方はパッとしない。ロナウドが全く動かず試合から消えたも同然な上に、ジダンはボールを持っても低い位置でボールを捌くだけ、ラウルもロビーニョもボールに絡む回数は数えるほど。

後半も試合はバルサペース。表看板はあくまでロナウジーニョだけど、今からは想像できないほど攻守に走り回るメッシのプレイが効果的で、エトーを含めた3トップのハーモニーが絶妙。11分にはシャビのパスからメッシが右足でシュートもカシージャスが好セーブ。

そして真打ち登場、後半14分にカウンターから左サイドでロナウジーニョが前を向くと、ドリブルでセルヒオ・ラモスとエルゲラをあっさり交わし、ロベルト・カルロスのスライディングも間に合わずゴールを決めてしまう。

後半もメッシのドリブルに翻弄されるレアルは、グティとバチスタを投入してさらに攻勢に出て、25分にはジダンのスルーパスからロナウドが決める伝家の宝刀を見えるがオフサイド。そしてメッシはイニエスタと交代。

すると後半23分、サルガドが上がった左サイドのスペースでパスを受けるとドリブル開始、あっという間にセルヒオ・ラモスを置き去りにすると、カシージャスの脇を抜いてファーに流し込むスーパーゴールを決めて3点目。サンチャゴ・ベルナベウのマドリーサポーターも脱帽の拍手。調子を落としているとは言え、銀河系軍団を1人で圧倒する活躍ぶりだった。

こんなに輝いていたロナウジーニョ・バルサだったが、夜遊び好きが災いして絶頂期は続かず、2008年にグアルディオラ監督が就任すると、デコとともにあっさり戦力外、その後は怪我と夜遊びによるコンディション不良に悩まされ、世界一線の舞台から遠ざかってしまった。まだこの頃は小僧扱いだったメッシが、15年もスターとして君臨している事を考えると、何とも残酷な対比と言うしかないね。

タイトルとURLをコピーしました