前節はジェノア相手に退場者を2人出して0-3と大敗、今節はけが人を併せて実に10人ものメンバーが欠けた体制になってしまったボローニャは、ホームでウディネーゼと対戦。冨安はいつも通りに4-2-3-1の右SBとして先発。
最近はほとんどWBのように攻撃参加の場面が目立つ冨安だったが、ウディネーゼの攻撃が左サイドに流れてプレイするオカカを中心に組み立てられるためか、反対サイドのエムバイェのほうが高い位置に上がって、冨安が3バックの右CBのような形で推移する。
しかし前半33分、ゴール前25m右の地点からウディネーゼのFK、競り合いの中でフリーでオカカに飛び込まれてしまい、ウディネーゼが先制する。冨安はその後も意外に上がるシーンが多くないまま前半を終了する。
後半になると、冨安が上がって攻撃参加するシーンが見られるようになるが、ウディネーゼは5バックでサイドを完全に塞いだ上に、オカカもプレスバックしてカバーするためアタッキングサードにほとんどボールを入れられない。
これもどういう狙いがあるのか、25分過ぎから冨安とエムバイェのポジションが変わって、冨安が左サイドの高い位置を取る形になるが、左足でのプレイはいまいちやりにくそうで、かえってウディネーゼのほうにカウンターから良い形が生まれ始める。
35分を過ぎからまた冨安は右SBに戻り、39分にはオーバーラップからようやく良いクロスを上げるシーンも。さらにボローニャはオルソリーニやドミンゲスらが惜しいシュートを放つが決められず。
このまま無得点で試合が終わるかと思われたロスタイム、左サイドからの展開に冨安がダイレクトでクロスを上げると、オルソリーニのオーバーヘッドは空振ったが裏に走り込んだパラシオが流し込み、冨安のアシストで同点ゴール。そして1-1で試合終了。
まあ流れとしては完全なボローニャの負けゲームだったがラストチャンスで何とか追いついた格好。冨安は前半を守備的に、後半途中から左SBと戦術変更に翻弄されていたが、結局彼のクロスから得点。もう完全に攻撃の人になってしまったなあ(笑)。