ウィンターブレイク中にエースのボリをカタールに売却、監督も交代という博打に出たシント・トロイデンだったが、上手いことチームの作り変えに成功、再開後の初戦はコルトレイクにクリーンシートで勝利のりスタートを決める。
そして今節のムスクロンとのアウェイ戦も、前節と同じ中盤ダイアモンドの4-4-2、トップ下にボタカ、2トップが鈴木優磨とインテルからレンタル移籍中のコリーディオという攻撃ユニットで臨んだ。
試合はホームのムスクロンが攻め込む展開で始まるが、GKステッペの好セーブで相手の攻撃を無失点で凌ぐと、前半27分にカウンターから左サイドへコリーディオが抜け出し、丁寧な折返しをフォローに走っていた鈴木優磨が流し込みシント・トロイデンが先制する。
その後もミスは多いけど、シント・トロイデンは前線に後ろから果敢に縦パスを送る攻撃でリズムを作り、試合を盛り返しつつ後半へ。後半6分にPA内で鈴木が後ろから蹴られたように見えたがノーファール、しかし9分にコリーディオからのスルーパスにボタカが抜け出しゴール。
そこからしばらくはシント・トロイデンのペースが続いたが、後半25分過ぎからは再びムスクロンがサイドで基点を作って早めに前線へボールを送り込む攻撃で盛り返す。しかし後半35分にまたコリーディオのキープからリターンをアサモアがミドルで3点目。これでコリーディオは1試合3アシスト。
後半38分に鈴木優磨は交代、シント・トロイデンは守備固めに移り、後半42分にコリーディオが倒れたシーンでプレイが止まり、GKステッペが前に出ていたところを再開からロングシュートを決められ1点を返されるが、ムスクロンの反撃もそこまで。シント・トロイデンが1-3で連勝を飾った。
鈴木優磨は、先制点を決めた以外にも積極的にアンカーの脇のスペースを使ってポストプレイをこなし、チームのビルドアップに貢献はしていたが、やはり何と言っても2試合で1得点4アシストのコリーディオがヒーローだろう。
インテル所属のアルゼンチン人選手だが、久保ばりのテクニックと戦術眼でアシストを量産。俺が俺がの選手ばかりなベルギーにあって異質すぎる存在となっている。今後、注目すべき選手であることは間違いない。