今日は珍しく、いつものCS放送じゃなくてBSでACLの浦和対広州の試合をやっていたので、これ幸いと録画観戦。
広州の監督は、あのW杯優勝メンバーのCBだったファビオ・カンナバーロで、イタリア人監督らしく3-4-2-1の浦和に対して、前線にエウケソン、パウリーニョ、タリスカーを並べた同じ3-4-2-1の完全マッチアップで仕掛けて来た。
浦和が自陣でボールをキープしている時には5-4-1の形で自陣にゾーンを引いて守り、長いボールを中心に浦和陳内に素早く攻め込み、浦和にボールを奪われると、すかさず中盤にマンマークでプレスをかけてセカンドボールを奪いに行くのが広州の狙いである。
しかし、中国の選手はマンマークを外された後の動き直し、ポジショニングの修正に難があり、17分に浦和の素早いパス回しから関根が惜しいクロスを放つと、19分にも左サイドでのパス回しからファブリシオがスーペルゴラッソなミドルを決めて浦和が先制する。
その後は広州が高い位置からプレスをかけて来るが、浦和は各選手が落ち着いて慌てずボールをキープ、広州の3トップを狙うボールを粘り強く寸断する。一度、GK西川がPA外に飛び出してスライディングという危ないシーンはあったが、何とか難を逃れて前半を終了する。
後半、広州がフィジカルでガツガツ行くようになり、ボールを奪うと高い位置を取るサイドに素早くボールを送って基点を作る攻撃で浦和ゴールを攻め立てる。しかし後半30分、浦和はCKからのこぼれ球を関根がゴール左ギリギリに入るグラウンダーのミドルを決めて追加点。
広州は後半39分に1点を返すゴールを決めたかに見えたが、これはギリギリオフサイド。結局2-0のまま試合終了、浦和がアウェイゴールを与えず2点のアドバンテージを保って、10/23に行われる広州でのアウェイ第2レグに臨む事となった。
つーか、7月からずっとホームで勝ちが無く、Jリーグで残留争いをして天皇杯ではJFLのホンダに敗退するクラブが、中国スーパーリーグ2位のクラブに完勝したのが不思議でしょうがないんだけど・・・
ぶっちゃけ、浦和相手には普通にゾーンの4-2-3-1で戦っておけば良かったはずで、浦和を不必要に恐れたカンナバーロ監督の戦術ミスだったのは確かだろうね。ACLじゃなくて天皇杯の試合を見て研究しておけば良かったのに(笑)。第2レグは、これとは別のチームが来ると気持ちを切り替えて臨むべきだろう。