ミッドウィークのヨーロッパリーグでアーセナルに0-3で負けたフランクフルトと、チャンピオンズリーグでアーセナル相手にスコアレスドローで終えたドルトムントとの対戦。フランクフルトはターンオーバーで鎌田の代わりにソウがトップ下に入った3-1-4-2で、長谷部は変わらずリベロでスタメン。ドルトムントはほぼベストメンバーの4-2-3-1でスタート。
試合はドルトムントがボール支配で優位に立つが、フランクフルトは中盤の選手がほぼマンマークでヴィツェル、デラネイ、ロイスを見るような守備で対抗するが、前半10分にアザールのクロスをヴィツェルが決めてドルトムントがあっさり先制する。
フランクフルトはドルトムントの早いプレッシャーの前に中盤で攻撃が作れず、長いボールに頼らざるを得ず、サイドで基点を作っても中の枚数が少なくて決定機が作れない。それでもフランクフルトは長谷部の読みでギリギリ最終ラインで防ぎ続けると、後半35分ぐらいからようやく少しボールを持てるようになる。
すると前半43分、右サイドでトラップミスになって前に流れたボールにソウが上手く追いつき、折返しをアンドレ・シウバが綺麗に合わせてフランクフルトが同点、そして前半を折り返す。
後半もカウンターの応酬で始まる激しい展開で始まり、フランクフルトにも惜しい場面はあったのだが、次の得点はドルトムント。後半18分にトゥレがゴール前でオブストラクションを取られてFKを与えると、キックはGKトラップが防いだものの、ヴィツェルの折返しをサンチョが押し込み2点目。
ここでフランクフルトは鎌田を投入、早速23分に左サイドからカットインシュートもGK正面。ドルトムントはそれまでよりも前に出て来なくなり、フランクフルトがボールを保持してドルトムントがカウンター狙いになる。
鎌田は積極的にスペースを狙ってボールを受け、カットインからシュートも相手に当たる。そして後半43分、チャンドラーのクロスをファーに飛び込んだヒンテレッガーが折り返し、それを鎌田がダイレクトシュート、これがデラネイの足に当たってオウンゴールとなり、フランクフルトが土壇場で追いつき、2-2のドローで試合終了。
フランクフルトでは長谷部が良かった。ロイスの出来がイマイチだったのもあるが、アルカセルを先の先で抑え込みつつ、要所で攻撃をことごとくカット、序盤の劣勢から盛り返しドルトムント相手にラインを高く保ち続けた。
鎌田はどうしても先発だとインテンシティが落ちて試合から消える時間が出来るのだが、この試合は途中出場だったのもあってか積極的な動き出しを最後まで続けていた。代わりのソウが良かったので、しばらくはそういう起用法のほうが良いのかもしれないね。
