「吉田はベテランらしく、アジア帰りもまずまずまとめてクリーンシート」イングランド・プレミアリーグ第5節 シェフィールド・ユナイテッド-サウサンプトン

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結果から言うと、サウサンプトンがシェフィールド・ユナイテッドとのアウェイ戦で貴重な勝ち点3を、吉田を中心とした3バックがクリーンシートで守りきったという形になるわけだが、実情はかなり苦しい試合だった。

シェフィールド・ユナイテッドは、並びとしては3-1-4-2なのだが、守備時にはアンカーがCBの位置まで下がって4バックになったり、攻撃時にはCBの片側が上がる2バックになるなど、かなりダイナミックな戦術で分厚いサイド攻撃を仕掛けて来る。

サウサンプトンのフォーメーションは3-4-2-1で、守備時にはWBが戻ってサイドを埋めるオーソドックスなスタイルなのだが、数的不利にさらされたWBがあっさり破られる場面が多く、吉田と他のCBとの呼吸も合っておらず、前半12分には吉田の横のスペースにヴェスターゴーアが戻って無くて完全ドフリーでシュートもGKガンが前に出て何とか防ぐシーンなど、どうも守備が危なっかしい。

前半の終わり頃は互いにフィジカルコンタクトが多くなってファールで試合が止まりがちになり、ややダレた試合展開で前半をスコアレスで終える。

後半6分、FKで前に出た選手がヘッドをすかり、後ろにいたマクバーニーが押し込んだのだが、その前のプレイがボールに関与したとみなされオフサイド。サウサンプトンはFKを蹴られるまで全くラインを動かさないリスキーな守備をしているのだが、そのおかげで助かったという感じ。

その後もシェフィールド・ユナイテッドのペースは続いたのだが、後半20分ごろから急にプレスのスピードが落ち始め、サウサンプトンが何度もゴール前に攻め込むと、22分に相手のミスを拾ってジェネポが単独でドリブル、そのままマークを振り切ってフェイントでさらに2人を交わしてゴール、アウェイのサウサンプトンが先制点をゲットする。

当然、シェフィールド・ユナイテッドはサイドにボールを集めて反撃、後半35分には連続して決定機を作られるが、GKガンのファインセーブなどで耐えるサウサンプトン。すると後半40分にシャープが足の裏を見せてスネを蹴ったと見なされ、一発レッドの厳しい判定。

防戦一方だったサウサンプトンはこれでようやく落ち着きを取り戻し、最後に怒涛のセットプレイ攻撃を食らうが何とか守り切って試合終了。これでサウサンプトンは13位から1つ順位を上げた12位に浮上した。

吉田は1対1で入れ替わられてしまったり、相手の決定力不足とGKにセーブに助けられはしたが、富安ほどボロは出さずにベテランらしく上手くまとめてクリーンシート達成。監督の信頼もまた厚くなったのではなかろうか。

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