昨シーズンはリーグ優勝を果たしながら、今期は4戦して2勝2敗と出遅れているゲンクと、まだ勝ち点2で未勝利とさらに苦しんでいるアンデルレヒトとの対戦。
アンデルレヒトはマンチェスター・シティからコンパニが移籍、プレイングマネージャーとして就任したものの、結果が出ずに試合中はアシスタントコーチのサイモン・デイビスに指揮を任せる体制に変更したらしい。
フォーメーションはゲンクが4-2-3-1に対してアンデルレヒトは4-3-3、当然グアルディオラのシティ流にポゼッションにこだわるサッカーで、守備ではしっかりマンマークで守り、ボールを奪うとDFラインから丁寧につなぐ形が徹底され、1トップにはナスリが入っているが、ウイングのシャドリやアムズが飛び出すゼロトップ戦術になっている。
ゲンクは序盤こそ伊東が絡んで良いサイド攻撃を見せたものの、その後はアンデルレヒトのポゼッションに押され、カウンターの場面もアンデルレヒトに要所を抑えられてなかなかチャンスが作れない。ようやく前半の終わりにバイタルでパスを受けて縦に仕掛ける場面を作ったが、スコアレスで前半を折り返す。
後半もアンデルレヒトがボールを支配する流れで始まるが、後半8分にカウンターからペイントシルのシュートで流れが変わると、10分にサマッタの左からのクロスをヘイネンが落とし、それお伊東がPA内でキプ、丁寧に繋いだボールをサマッタが豪快に蹴り込みゲンクが先制点をゲットする。
しかし後半30分にコンパニが怪我で交代すると、さらにアンデルレヒトの勢いが落ち、伊東が再びボールに絡む事が多くなるが、残り10分からはゲンクは守りに入り、フロショフスキーやアジッチのカットインからシュートという決定機を作られるがわずかに枠外で命拾い。
ロスタイムにはアンデルレヒトGKクロムブルッヘがサイドに飛び出したところをサマッタがボールを奪い、無人のゴールにシュートするがバーの上という決定機を作るが、スコアは動かず1-0で試合終了。シティのグアルディオラ流5レーンポゼッションサッカーをやろうという意気込みは伺えるが、やはりスペースが無い中で点を取るための個の力が不足している。このままどこまでクラブ側が我慢出来るかだね。
伊東はデワーレのフィジカルに苦しんだが、アシストだけでなく少ない攻撃の機会にしっかり絡んでカウンターの基点になり、守備でも忠実にゾーンを守って粘り強い対応を見せた。今週にはチャンピオンズリーグの組み合わせ抽選会もあるし、これから楽しみだね。