久保が抜けてからわかりやすくリーグで連敗、ここで負けたら一気に優勝争いから脱落してしまいそうな、2位の横浜Fマリノスとの直接対決。
試合は一貫して横浜Fマリノスがショートパスでボールをポゼッションし、東京は4-4-2の3ラインゾーンを自陣に引いて待ち構え、ボールを奪ってカウンター狙いのサッカーが展開される。
試合が動いたのは前半15分、東京の右からのグラウンダーのクロスをGK林がキャッチできず、ファーにいたマルコス・ジュニオールに押し込まれて先制点を献上、しかし久保の代役と目されたナサンホが、その直後に左からのカットインからシュート、FマリノスGK朴一圭が後逸して同点。
さらに38分、東京はカウンターからナサンホのパスに永井が飛び出し、浮かせたシュートは朴一圭が手に当てはしたのだがボールはゴールネットの中へ吸い込まれ逆転。
そして後半10分にも東京は中盤でボールを奪うと、左に流れた永井が縦にドリブル突破、ライン際からの折返しをディエゴ・オリヴェイラが頭で決めて3点目。さらに後半17分、スルーパスに永井が一瞬早く抜け出してシュート、GKが弾いたボールをディエゴ・オリヴェイラが押し込んで4点目。
横浜は後半30分にコパ・アメリカから帰って来た三好が登場、早速良いクロスからチャンスを作るが得点にはつながらず、そのまま4-2で試合終了。その後は両チームに在籍経験があり、レアル・マドリー・カスティージャへの移籍が決まった久保建英の壮行セレモニーが行われた。
ポゼッションの横浜に対して、カウンターの東京という図式に永井のスピードがきっちり当てはまった事が大きいのだろうが、久保の不在を感じさせない快勝。永井も代表の試合で感覚を取り戻したのか、アシストにも冴えを見せて代表定着ぬ向けて強烈なアピールとなった。