注目の久保は、岡崎、中山、川島と一緒にベンチ外で、スタメンはGKシュミット・ダニエル、DFが昌子、富安、畠中、MFが長友、柴崎、守田、酒井、シャドーが中島と堂安、1トップが大迫と、森保ジャパン始まって以来の3バックが予想される。対するトリニダード・トバゴは4-1-4-1のフォーメーション。
日本はサイドまでは楽にボールを運べるのだが、相手のSBが縦を切っているのでそこからなかなかゴール前にボールを持って行けない。こういう場合は、どちらかのサイドでドリブルなどで相手を引き付けてから逆サイドへ展開する、中央でダイレクトで回して一気にサイドチェンジするという方策があるのだが、日本は手探りで各選手がツータッチ以上のプレイでボールを持つ時間が長い。
ようやくチャンスを作ったのが前半も24分になってから。酒井のクロスに大迫が合わせるもGKのセーブに遭う。27分にはロングパスに抜け出した堂安がシュートもGKに詰められシュートは相手の体に当たってしまう。その後も日本は長友と中島のサイドからクロスを上げるのだが、中に高さが無くてヘディング出来ない。42分にゲットした中島のFKもクロスバー。そして前半終了。
後半も閉塞感が充満した展開が続き、逆に後半9分、トリニダード・トバゴにカウンターから1対1の場面を作られるがシュミットがセーブ、その後のCKも頭1つヘディングで飛び出されたがシュートはGK正面と危ないシーンを作られる。
日本は後半16分に酒井と守田を下げて室屋と小林を投入。直後に初めて柴崎、長友とダイレクトプレイが続いて大迫がヘッドもDFに当たる。しかし中島と堂安を下げた事でまた攻撃が停滞する。
しかし後半35分に長友の代わりに原口が入った事で、左サイドからの攻撃にバリエーションが出て、日本にチャンスが生まれるがトリニダード・トバゴGKのファインセーブでことごとく決まらない。ロスタイムには相手のミスからこぼれ球を伊東がシュートもGK正面で決まらず、試合は結局スコアレスドローで終了した。
まあ3バックの戦術練習なんてほとんどやってないに等しいだろうし、いきなり機能するなんて期待はしてなかったけど、ここまで形になってないのには笑うしか無い。だいたい、相手はカウンター1本で前線を前残りさせているだけなのに、日本はオフサイドを取りに行かずクソ真面目にマークして守っているのだから、間延びするのは当たり前である。
キリンチャレンジカップなんて単なる興行とは言え、せっかくの久保君は出さず、自分たちのプレイじゃなくてトリニダード・トバゴのGKとDFによる魂の守りだけが見どころだったというのは、お客さんが次の試合に来てくれるかどうか心配になってしまう(笑)。
さて4バックでも3バックでも、選手を並べて後は自分たちの好きなようにやれでおしまいのように見える森保ジャパンが、いったいコパ・アメリカでどんなマジックを見せてくれるのか、高度な情報戦は既に始まっている(棒)。