リーグ戦に続きバイエルンとの連戦になったポカールの準決勝、ブレーメンは大迫が先発に復帰、フォーメーションは中盤ダイアモンドの4-4-2で、大迫とラシツァの2トップに、トップ下にクルーゼが入った形。対するバイエルンは4-2-3-1で、1トップがレヴァンドフスキ、2列目にコマン、ミュラー、ニャブリが並ぶ布陣。
試合はホームのブレーメンが果敢にポゼッションサッカーを展開、大迫の柔らかいボールタッチによるポストプレイと、ラシツァの馬力あるドリブルでバイエルン陣内でプレイする時間を多く作る。が、前に出る分カウンターを食らう機会も多く、2度もコマンのサイドアタックからミュラーにシュートを浴びるが、何とか失点を免れる。
しかし後半36分。ボアテングのロングボールからミュラーが折り返し、ラインギリギリのボールをニャブリが拾い、最後はレヴァンドフスキが押し込みバイエルンが先制。その後は完全にバイエルンペースで、ブレーメンは前で基点を作っても潰される展開が多くなる。
後半早々、大迫が縦パスを受けて反転するもボールが流れてシュートは打てず。逆に後半17分、中盤でボールを奪ったバイエルンがミドルシュート、コースはずれたがミュラーが抜け目なく反応してトラップからスルッと抜け出して2点目。
ここでブレーメンはピサーロをトップ下に投入、クルーゼをインサイドハーフに下げる。しかし守備を固めたバイエルンに対してなかなか攻め込む事が出来ず、このまま試合は終わってしまうのかと思われた。
そころが後半29分、大迫のサイドチェンジから右へ展開、クロスが流れたボールを大迫がきっちりコースに決めて1点差に迫る。そしてそのキックオフから、ラシツァがドリブルで抜け出しまさかの同点ゴール。
しかし後半32分、右サイドでコマンがドリブル突破、1対1で抜かれたゲブレシラシエが後ろから手をかけてしまい、ダイブ気味ではあったがPKの判定。これをレヴァンドフスキがGKの逆を突くキックを決めて再びバイエルンがリード。
ブレーメンは最後にはほぼ5トップのような形で前がかりになるが、その後は疲れもあってかミスが多くてなかなか良い形を作れず。ようやくロスタイムに右SHになっていた大迫からのクロスをピサーロが合わせるも枠外、そして試合終了。
試合には負けたが、大迫自身の調子はかなり上がっていて、試合の後半はバイエルン相手でも普通に背中で背負ってポストプレイをこなすなど、得点以外でも活躍。もっと味方からボールを受けられるようになると、ブレーメンのヨーロッパリーグ入りの可能性が高まるのではないかと思う。