「伊東はアシストを決めたが、前半と後半ではあまりにジキルとハイド」ベルギー・プレーオフ1第4節 ゲンク-クラブ・ブルージュ

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ベルギーリーグの優勝プレーオフで1位と2位の直接対決。しかもクラブ・ブルージュはプレーオフに入って3連勝と絶好調、ホームのゲンクとしては是が非でも勝っておきたい試合。

ゲンクのフォーメーションはいつも通りの4-3-3で、伊東は右ウイングでこの試合もスタメン。ブルージュは3-1-4-2の形で、2CBと2トップ、3バックと3トップと完全にマッチアップする形。

試合はどちらも早いタイミングで前線へとロングボールを入れ、デュエルからセカンドボールを狙い合う激しい展開で始まるが、先制したのはゲンク。伊東がプレスをかけに行った相手が出したパスをトロサールがカット、そのまま持ち込み正確なミドルを決めてしまう。

その後もヘンクは中盤の激しいプレスで主導権を握り、ゴール前に選手が次々に飛び込む破壊力のある攻撃を見せ、サマッタ、トロサールと決定的なシュートを放つがブルージュGKホーヴァスが最後までボールをしっかり見て反応、追加点を許さない。

すると後半34分、左からのクロスに飛び込んだフォルマーをゲンクの選手2人が挟んで倒してしまいPK、ヴァナケンのキックはGKヴコビッチが手に当てたがそのまま決まって同点。その後は逆にブルージュのペースでサイドチェンジで基点を作って攻める形でゲンクゴールに迫る。

前半44分に、それまでデンスウィルの完全マークを受けて攻撃であまり見せ場が無かった伊東が、左からのクロスに飛び込むも体を当てられボールが足元に入ってしまい、立て直してシュートもヒットせず。前半ロスタイムにゲンクはFKから追加点を決めたかに見えたが判定はオフサイド。

後半になると、伊東のスタートポジションが少し低めで中に入った場所になり、デンスウィルのマークを受けない位置で中盤の組み立てに絡み、そこからサイドへ飛び出すスタイルに変更する。

まず3分に伊東のクロスからサマッタのヘッドという場面を作ると、7分にかなり厳しい判定だったがVARでゲンクがPKをゲット、マリノフスキーが決めてゲンクが今度こそリードする。

そこからは当然ブルージュが攻めるものの、伊東にとっては逆にプレイしやすい状況が生まれ始め、グラウンダーのクロスにサマッタの飛び込み、そして伊東自身のシュートという場面を作った後、後半35分にFKからポストを受けて前を向いた伊東が縦に突破してマークを振り切ると、クロスをサマッタが今度は決めて3点目のアシスト。

これでブルージュの心が折れたのか、攻撃でのミスが多くなってゲンクが試合をコントロール。選手を交代しながら時間を使って逃げ切り、試合は3-1で終了。ゲンクがしっかりと首位を固める勝利となった。

伊東はスペースが出来てからは内容と結果を出したが、厳しくマンマークを受けていた前半はなかなか攻撃に絡めず、オフ・ザ・ボールのクォリティに課題を残した。でも守備面ではポジショニング、間合い、タイミングで格段の向上を見せているので、きっとその課題もクリアしてくれるはずだ。

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