今シーズンは残留争いに巻き込まれ、チャンピオンズリーグでマンチェスター・シティ相手に0-7という歴史的大敗を喫した事をきっかけに、テデスコ監督からステフェンス監督に交代したシャルケと、目下絶好調のフランクフルトとの対戦。
フランクフルトはレビッチとヨビッチの2トップに、トップ下がデ・グズマンの3-4-1-2、長谷部は当然3バックのセンターで先発。対するシャルケは3-1-4-2のフォーメーションで、中盤の3枚がマッチアップする形。
試合は序盤からフランクフルトが優勢、シャルケのぎこちないビルドアップを高い位置から寸断、何度もゴール前に迫るがシャルケGKヌーベルが至近距離からのシュートを体に当てるなど奮戦、簡単にはゴールを与えない。が、前半13分にショートカウンターでコスティッチからヨビッチにスルーパス、ヨビッチはGKを交わしてのゴールを決め、フランクフルトが先制する。
しかしシャルケも、前半21分にCKからヘディングはフランクフルトGKトラップが防いだものの、こぼれ球をセルダルに押し込まれて1-1の同点に。これでシャルケに勢いが出て、試合はイーブンな展開に。
フランクフルトは2トップがマークされ、トップ下のダ・コスタがあまり攻撃面で機能せず、試合序盤のようなチャンスが作れない。さらに痛いことには、38分にヒンテレッガーが頭にハードヒットを受けて念の為交代されてしまう。
後半から、フランクフルトは前半が微妙な出来だったデ・グズマンを下げてパシエンシアをFWで投入、レビッチがトップ下に入った形にする。後半7分にはセットプレイから連続してフランクフルトがチャンスを作るが、シャルケGKヌーベルがことごとく防いでしまう。
しかしその後は、ラインを高く上げるシャルケの守備の前に、フランクフルトの攻撃が寸断されてショートカウンターを浴びる流れになり、20分には長谷部がファールをもらいに行った場面がスルーされ、危うく失点のピンチを作ってしまう。
そこからはフランクフルトが再び盛り返すも、この試合は自慢の攻撃陣がシャルケのマンマークに遭ってパッとせず。ヨビッチは前線に突っ立っているだけで縦パスは相手に狙われ、パシエンシアは強引で不正確なミドルシュートを打つばかり。レビッチは中盤で良くボールに絡むが、そこからのパス出しが上手く繋がらない。
後半ロスタイムにシャルケのゼルダルが2枚目のイエローで退場、FKからサインプレイでのシュートにシャルケのカリジューリが思いっきりハンド、VARでフランクフルトにPKが与えられる。ヨビッチのキックはヌーベルが手に当てたがボールの勢いが強くゴールイン、そして試合終了。
ちょっと後味が悪い結末だったし、攻撃陣の不甲斐なさはあったけれども、とにもかくにもこれでフランクフルトは暫定の4位でチャンピオンズリーグが完全に視界に入った。
長谷部については、いつも通りに絶妙なラインコントロールでオフサイドに仕留め、カバーリングも的確でシャルケの勢いをしっかり押し留めた事は評価出来る。念願のチャンピオンズリーグまでもうひと踏ん張りだ。