ゲンクはこの試合も伊東純也が右SHに入った4-2-3-1で、アンデルレヒトは4-1-4-1っぽいフォーメーション。
伊東は序盤から、サイドに張るのではなく中に絞ったポジションを取る事が多く、それで出来たスペースにSBのメーレが上がる形で、ホームのゲンクがポゼッションで優位に立つ。
前半12分には、伊東がインナーラップからサイドへ抜け出し、クロスをトロサールが合わせるもクロスバーという決定機を作る。14分にも右からクロスと見せかけてカットイン、意表を突く動きでチャンスを作る。
試合が動いたのは32分、相手GKからのキックを伊東がカット、クロスは1トップのサマッタがギリギリ折り返すだけだったが、そのボールをPA内へ飛び込んだSBメーレが頭で押し込みゲンクが先制点をゲットする。
その後はビハインドを負ったアンデルレヒトがペースを握るが、前半終了間際にはカウンターから伊東が単独でドリブル突破、ラストパスをマリノフスキーに合わせるがシュートミスで終わる。
後半に入るとまたアンデルレヒトが攻勢に出るが、追加点はゲンクに生まれる。9分にCBからのロングボールを受けた伊東が、対面のSBオブラドヴィッチを1対1で抜き去り、一瞬持ち替えて左足でファーに巻く、ロッベンばりのゴラッソを決めてゲンクが追加点を決める。が、伊東は腰を痛めてここで交代。
2点のビハインドになったアンデルレヒトは、17歳のフェルスハーレンがドリブル突破からポストに当たるシュートを放つなど、両ウイングのドリブルを中心にゲンクゴールを攻め立て、伊東が退いてからはゲンクはなかなか攻撃の基点が作れず苦しい展開。
しかし後半34分、カウンターから伊東と交代で入ったペイントシルが、カバーに入ったアムズを同じように1対1で突破、今度は角度のないところからGKの股を抜くシュートを決めて3点目、これで試合は決まってしまった。
そのまま試合はゲンクがコントロール、まずはプレーオフ1の初戦を3-0で快勝、好スタートを切った。が、今朝行われたロイヤル・アントワープとの試合はアウェーで0-1の敗戦だったようだ。
それにしても伊東には驚かされた。確かに初見は通用するかもしれないが、研究されると厳しいのではないかと思っていたが、この試合ではインサイドに入っても問題なくフィット、ベルギーレベルであれば十分通用する事を見せつけた。おそらくゲンクは買い取るだろうし、もう1段階上のクラブも狙えるかもしれない。楽しみだ。