両チームからは鈴木と安西が 代表に初招集という事で注目された試合。開幕から3試合で2勝1敗と好調なスタートを切った札幌は、前節に4ゴールを決めたアンデルソン・ロペスが2シャドーに入った3-4-2-1、鹿島は伊藤翔と土居の2トップを並べた4-4-2。
試合の序盤はホームの札幌がペースを握るも、前半12分札幌のセットプレーから鹿島がボールを拾ってカウンター、真ん中へのバスを一度はパスカットしたが伊藤翔が拾って浮かせたシュート決めて鹿島が先制する。そして14分にもカウンターからレアンドロがシュートもわずかに枠を外れる。
すると少し札幌の勢いが 落ち着いてきた前半23分、中盤で縦パスを受けた安西がそのまま勢いに乗ってドリブル、スルーパスを伊藤翔が冷静に流し込んで鹿島が2点目をゲットする。
その後は札幌に鈴木の落としからアンデルソン・ロペスがヒールシュート、ロスタイムに鈴木がシュートの場面はあったが、0-2のまま前半を折り返す。
後半は札幌がボールを支配、サイドへのフィードと鈴木へのロングボールという3つの攻め手で攻撃を組み立てようとするが、鹿島もサイドのスペースをきっちりケアをしつつ、CB2人が互いにカバーするコンビネーションで簡単には基点を作らせない。
札幌は前がかりになった分、鹿島がカウンターを仕掛ける場面も多くなり、15分にセカンドボールを拾ってからのレオ・シルバのシュートはわずかに枠外、25分ごろにはセルジーニョや伊藤翔のシュートなどチャンスを作る。
そして後半31分、鹿島は札幌のロングパスをカットするとダイレクトで右サイドにボールを展開、レアンドロがそのままドリブルで持ち込みカットインから3点目のゴールを決め、これで事実上勝負は決まってしまった。
後半35分に、札幌はレアンドロが倒れているスキにクロスの折返しをロペスが合わせるもゴールを外れるが、41分にはCKから鈴木武蔵の折返しを今度はロペスが頭で流すと、伊藤翔の頭に当たってゴールイン。さらに鈴木のシュートなど札幌の猛攻は続いたがスコアは動かず、鹿島が3-1で勝利を飾った。
ロペス、鈴木武蔵、チャナティップの活躍で好調を維持している札幌だったが、サイドを支配されても中でのプレイを許さない鹿島の老獪な守備とカウンターの上手さにやられたというところだろうか。