「プレイが研究され始めた鎌田、これからが本人もチームも正念場」ベルギー・ジュピラー・プロリーグ第26節 ズルテ・ワレヘム-シント・トロイデン

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現在3連勝中のシント・トロイデンは、前節から同じメンバーで鎌田と冨安がスタメンに入ったが、フォーメーションは4バックから3バックに変更して、3-1-4-2の形でスタート。対するズルテ・ワレヘムは4-3-3の並び。

試合はアウェイのシント・トロイデンが受ける形で展開、しかし相手にボールを持たせる余裕ではなく、かなりPA付近で攻撃を仕掛けられて何度か危ないシーンを作られてしまう。

前半20分を過ぎるとシント・トロイデンがやや盛り返し、冨安もオーバーラップする機会が出始める。前半26分に右サイドから一発のロングパスにボリが抜け出しGKと1対1になるもシュートはバーの上。40分にはカウンターから鎌田がスルーパスを受けるも、DFと競り負けてシュートまで行けず。

後半は両チームともにやや間延びした展開になり、シント・トロイデンがバイタルでボールを持つ機会が何度かあったものの、ラストプレイの息が合わずに決定機を作れず。逆に後半19分に冨安のサイドにダイアゴナルな動きで入られ、クロスをハルバウィにフリーでシュートされるもGKステッペが何とか弾く。

守備の要であるテイシェイラが筋肉系の怪我で交代。その影響もあったのか、後半29分に中盤でのセカンドボールを拾われると、右サイドからのクロスにファーで詰めていたペーテルスがダイレクトで押し込みズルテ・ワレヘムが先制する。そのサイドには冨安もいたのだが、完全に数的優位を作られていた。

しかしシント・トロイデンも反撃、後半35分にアコラツェのスルーパスからアサモアのシュートはGKに防がれたが、直後にガルシアがパスカット、スルーパスに抜け出したボリがGKを交わして冷静に決めて同点に追いつく。

その後は互いにチャンスはあったが、冨安が至近距離からのヒールシュートに反応してクリアするなど得点には至らず、結局試合は1-1のドローで試合終了。シント・トロイデンにとっては下位相手に痛い足踏みだが、7位のゲントが負けたためプレーオフ1圏内に勝ち点5の余裕が出来た。が、次節は同じくシント・トロイデンと勝ち点5差のシャルルロワが相手。ホームだけに絶対に勝利が必要な大一番だ。

冨安は同サイドのWBボタカの守備意識が低いために、何度か数的不利の状況に陥ったが、素早いカバーリングで守備を決壊させなかった。アジアカップで完全に一枚むけた感がある。逆に鎌田は研究されたのか、ボールを持ってからの股抜きや切り返しといった、鎌田らしいトリッキーなプレイをことごとく読まれていて、今シーズン最悪の出来。彼自身もチームも、ここが正念場だろう。

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