「ベトナム戦は、北川がラッキーボーイとして輝く最後のチャンス」アジアカップ準々決勝ベトナム戦の展望

スポンサーリンク

サウジ戦から中2日という日程で、あっという間にやって来たベトナム戦。一応、恒例の展望を書いてみます。

ベトナムは、もちろんサウジよりかは地力で劣る相手なのは確かですが、今度は180度戦い方が変わり、おそらく5バックで守り倒すベトナムの守備をいかにして崩すかという展開になると思います。

東南アジアのチームの特徴は、高さやフィジカルは無いものの、運動量とスピード、アジリティが非常に優れている事。こちらがパスやドリブルで崩そうとしても、どこまでもしつこく食らいついて来るし、あっという間に2人、3人に囲まれてしまう。その動きが90分間全く落ちない。そしてテクニックで上手くボールをキープ、鋭いカウンターを仕掛けて来るというもので、日本は何度もこういうチームに苦しめられています。

相手が落ち着く時間帯というものが無いので、こちらも自然とハイペースになってしまう。日本は中2日というのもあって、いつまでも点が入らないでいると心身ともに疲労が溜まって来る。そして緊張がふと切れた瞬間にあっという間に攻め込まれ、数的不利な状態でアップアップ、またさらに相手が勢いづくような嫌な時間帯が出て来る事でしょう。

従って、唯一の弱点である高さを狙った攻撃、特にセットプレイがキーになる事は間違いありません。サウジ戦のように、柴崎のキックから冨安、吉田の高さで先制点を奪う事が出来れば、比較的楽な試合に持ち込む事が可能でしょう。ただ、そういう時に限って相手のGKに確変が起こって、ファインセーブを連発されるのがお馴染みのパターンでもあったりするわけですが(笑)。

そして、やはり人数が揃った状態では時間もスペースも与えてくれないので、サイドチェンジから早めに前線へとボールを送って攻め切る攻撃が必要でしょう。ベトナムはDFラインまでプレッシャーをかけて来ないと思うので、ビルドアップでしっかりと速くボールを動かし、相手のゾーンを左右に揺さぶってからサイドへフィード、高い位置で基点を作ってニアゾーンを使いながら崩して行きたいところです。

先発メンバーについては、やはり中2日で次がイラン戦という事を考えると、ある程度のターンオーバーはして来ると思います。特に、現在イエローカードを1枚もらっている権田、酒井、堂安、南野についてはサブに回し、準決勝での警告リセットを待つ形になりそうです。

なので予想としては、GKシュミット・ダニエル、DF長友、吉田、冨安、室屋、ボランチが柴崎と遠藤、2列目が乾、北川、伊東純也、1トップが大迫。個人的な期待としては北川でしょうか。単独のポストプレイやヘディングでの競り合いは全く期待出来ない選手ですが、ゴチャゴチャした狭い中でゴールを決めてしまう能力には高いものがあるので、このベトナム戦は彼がラッキーボーイとして輝ける最後のチャンスだと思います。ここで活躍できなければ、代表には残れないという覚悟と意気込みを、是非とも結果で見せていただきたいところですな。

タイトルとURLをコピーしました