「コルクが劣化した酸敗ワインは何年経っても熟成しない」アジアカップ 準々決勝 日本-ベトナム

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北川がラッキーボーイになって勝つ、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。

ベトナムのような、守備のスペースを与えてくれないチームこそ、北川の俊敏性やPA内でのポジショニングが活きるかなと思ったのだけど、そもそもボールが前線までほとんど来ないのだから、それ以前の問題だったね。連携を期待してメンバーを1人しか変えなかったのだろうが、ここまで連携が皆無だとは想像の斜め上である(苦笑)。

1トップだけを残して5-4でゾーンを作るベトナムは、日本のDFラインに対して完全なノープレッシャーだったんだけど、ビルドアップで相手の守備を動かす事も無く、攻撃の組み立ては柴崎にボールを渡してハイよろしく状態。最初のうちは北川も裏に抜けようとしたりしていたんだけど、相手は付いて来るしボールは出て来ないしで、程なくして南野と一緒にバイタルでウロウロするだけ。

柴崎が寄る右サイドにボールが集中する分、左サイドにスペースが出来ているんだけど、長友にボールが渡っても原口や遠藤がフォローに行かないので、長友は広大なスペースを前にバックパスするのみ。わざわざ狭い方だけで攻撃をしようとして、堂安や南野の強引なドリブルが相手に取られてしまうの繰り返し。

守備陣は守備陣で、権田と吉田の連携ミスは恒例行事で、前半35分に吉田のバックパスを権田が処理に手間取り、苦し紛れに吉田に返したボールを取られてシュートを打たれる大ピンチ。ここで失点していたらと思うとゾッとする。

後半8分に堂安がPA内で倒れた場面が、1分半後にVARでPKと判定されて日本が決勝点を決めたのだが、堂安は確かに足を引っ掛けられてはいるけど自分から倒れに行ったフシがあるし、倒されてなくてもドリブルが流れて追いつけなかっただろうから、従来の基準であればまずPKは取ってもらえない判定だった。VARをアピールしたいAFCの思惑が働いてくれたのはラッキーだったね。

それにしても、大迫が入っていきなりボールが集まりだし、ポストプレイからのサイドへの展開、それまでは堂安と南野との間にしか無かったコンビネーションが生まれ、相手の守備を崩す場面が出て来たのは見ていて残酷だったよね。本田と香川、遠藤の間でしかサッカーをやってなかったザック・ジャパンを思い出してしまったよ(笑)。

選手によると森保監督の指導は細かいらしいが、今までの試合を見る限りでは戦術的な狙いも組織的な連動性も無く、攻守全般において連携は選手に丸投げ、しかし長谷部がいないせいか一部の選手同士にしか信頼感が生まれておらず、北川や武藤がフィットする気配すら感じさせない。これなら、まだ何も指導せずにゲーム形式の練習をやっていたほうが、まだ連携らしきものが生まれるかもしれない。

普通は、これだけ長く練習を共にする期間があればチームは熟成するものだけど、森保ジャパンはいつまで経ってもチームが進化して行かず、むしろ試合を経るごとに劣化している感がある。酸敗してしまったワインは、年月を経ても熟成せずに単なるお酢になってしまうだけだが、やはり「ジャパンズ・ウェイ」ラベルのワインは、葡萄そのものは一級品でもトップのコルクが粗悪品なんだと実感させられる毎日である。

さて準決勝の相手は、中国相手に3-0と快勝したイランが相手。原口、吉田、酒井、遠藤は疲労でヘロヘロ状態、今の日本であれば全く勝つ気がしないけど、何か森保監督に秘策でもあるんだろうか?(いや無い) ほのかな期待があるとすれば、柴崎が復調気配なのと、大迫が万全の状態で先発してくれる場合ぐらいかね~。ま、どうせ惨敗しても森保監督は続投してしまうんだろうし、勝っても負けてもモヤモヤしたままで大会が終わりそうな感じだな~。

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