2009年05月23日

「FWらしいFW」イタリア・セリエA第36節 ローマ-カターニャ(4-3)

いや~、最近は森本の試合を見るのが本当に楽しいね。あと2試合しか残ってないのが非常に残念。

つっても、別に試合自体は面白いわけじゃなく(笑)、この試合では降格が無くなったカターニャが珍しく後半から攻撃に出た事でイタリアでは滅多に無い打ち合いの試合になったけど、基本的にプロヴィンチアはアウェイでは耐えるだけだし、ホームでも今流行りの流動的なサッカーとは縁遠いありさまだしね。

その分、森本の仕事は非常にシンプルで、ボールをもらいに下がってワンタッチではたき、DFラインと駆け引きしてオフサイドギリギリの飛び出しを狙い、サイドまでボールが来れば相手の視界から消えるように細かくポジショニングを変える。イタリアはボールの流れがJに比べてシンプルで、しかも中盤のパス回しへの参加や守備負担が少ないので、FWが何をやっているのかが非常にわかりやすい。

特にアウェイではこういうFWの仕事はほとんどが途中でパスがカットされたり、たまにボールが来てもDFのマークで奪われたりと徒労に終わることが多く、実質森本がボールを触る時間ってのは1試合のうちに10秒あるかどうかって感じだけど、その仕事をひたすら黙々とやり続けて一瞬のチャンスをものにしてしまうあたり、森本は日本じゃなくてイタリアのFWになってしまったんだな、という感慨を持ってしまう。

もし今後岡田ジャパンに呼ばれるような事になって、いろんな仕事を要求されても、自分の持ち味ってのは失って欲しくないところだね。

あ、結局試合内容ぜんぜん書いてないや(笑)。なので、次のページに動画を貼り付けておくのでお許しを。

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2009年05月05日

「普通に力負け」イタリア・セリエA第34節 カターニャ-ミラン(0-2)

いかにカターニャホームと言えど、最近好調のミランにそう簡単に勝てるはずも無く、まあ普通に力負けですな。

カターニャは守備の時には森本が一人残って9人で守り倒し、ボールを持ったらマスカーラやマルティネスが前線に上がって来るという形になっていたが、やはり森本一人でミランDFをどうにか出来るはずも無く、森本もエリア外から強引なシュートを1本打ったが、軽くGKに止められただけだった。

逆にミランはピッポが絶好調で、彼自身の得点こそ1点に終わったが、ミランの圧倒的なポゼッションから何度も鋭い飛び出しを見せ、少なくとも4回は決定的なシュートを放つなど、ミランが誇るスターであるカカーを完全に脇役に回す活躍ぶりだった。

森本は、フィジカルやスピードについては十分セリエAのレベルに達しており、ミランのDFもあまり余裕という感じではなくて紙一重で守っている状態だったが、ピッポや途中交代で入ったスピネージに比べるとまだまだゴール前での動き方や体の入れ方などに未熟な部分があるように思う。でも、マルディーニらに気を使わせるプレイをさせているだけでも、全員MFみたいな日本のFW陣に比べると十分頼もしさを感じるんだけどね(笑)。ま、とりあえずはまず残留だ。

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2009年04月21日

「イタリア本物」イタリア・セリエA第32節 カターニャ-サンプドリア(2-0)

なんか最近はいろいろ忙しくてゆっくり戦評を書いている暇が無い・・・でもせっかく海外サッカーセットに入ったので森本先発の試合ぐらいは書かないとね。

てなわけで、久々にセリエAで日本人が先発している試合を見たのだが、普段Jやらブンデスやらを見ている立場からすると、まあ各選手のポジションチェンジが少ない事少ない事(笑)。

比較的降格争いからも欧州戦からも離れているチーム同士の対戦なので、互いにそれほどリスクをかける必要が無いという試合なのだろうが、それにしても選手個々が自分のポジションから離れる事を恐れているんじゃないかと思わざるを得ないぐらいの動かなさだった。とは言え、サンプが誇るカッサーノとパッツィーニの2トップを沈黙させたように1対1での厳しさはさすがはイタリアといった感じだったけどね。

ほとんど1トップのポジションだった森本も、主な仕事はポストプレイとゴール裏への飛び出しであって、Jや代表でFWがプレスに奔走するような仕事はついぞ見かけることは出来なかった。まあ、その分だけゴール前で点を取る仕事がイタリアでは求められるのだろうが、2点目は森本のシュートをGKが弾いたところをマルティネスが詰めたもので、1度あった絶好機は決められなかったが、まあまあ仕事としては合格点なのだろう。

代表召集へのマスコミ煽りがこれから激しくなるだろうが、まずはカターニャでのプレイに専念して怪我のブランクを取り戻して欲しいところだね。

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2009年02月01日

カターニャ対インテルの森本

たまたま、ケーブルTVのスカイA・sports+でやっているインテルチャンネルという番組で、森本が先発していたカターニャ戦をやっていたので久々に森本のプレイを見る事が出来ました。

森本は一応3トップの右側でプレイしてましたが、あまり相手のサイドのケアをする事は無く、中盤に引いてボールをはたいてゴール前に飛び込むという純粋なボックスプレイヤーの仕事をしてましたね。

そんな中で、森本はスピードを生かして密集の中でも果敢な突破を見せたり、ゴールぎりぎりで相手のクリアにあった惜しいシュートを放つなど、いくつかチャンスは作ったのですが結局カターニャは無得点のまま終わり、インテルが2-0で勝利しました。インテルは途中で一人退場になってしまいましたが、守備組織は固いしイブラヒモビッチがFW2人分の仕事をするので危なげなかったですね。つーか、クレスポやクァレスマがベンチで、試合終了間際にあのフィーゴが時間稼ぎ要員に出されるってのはどうなのよ(笑)。

今のサッカーでのFWというと、とにかく守備もポストプレイもサイドに流れての突破もといろんな仕事をこなさなければならない場合が多く、もともと森本のようなプレイで点を取ってきた高原なんかは、浦和で多くの仕事をさせられるようになったために調子を落としたのではないかと思っているし、岡ちゃんがボックスプレイヤーを使いこなせるとは到底思えないので、森本が代表に呼ばれないのはある意味ラッキーなのかなと(笑)。

とは言え、ボックスプレイヤーはとにかく点にからまないと評価が厳しくなってしまいがちなだけに、是非ともリーグでコンスタントに点が取れるような選手になって欲しいですね。

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2008年02月29日

イタリア・セリエA第25節 インテル-ローマ(1-1)

セリエAでの首位と2位の直接対決という天王山だったが、両チームともに怪我人が多く、来週にはまたCLが控えているという事で、サネッティの同点ミドルの場面以外はちょっと気抜け気味の内容だった。

インテルのサッカーは、あまり戦術的なバランスを崩さず、高い個人能力を持った選手の間を強いパスで回して、1対1の強さでねじ伏せていくパターンなのだが、イブラヒモビッチやクルス、コルドバらのレギュラーが欠けていたにせよ、1トップのクレスポにうまくボールが入らず、怪我明けのヴィエラやフィーゴも動きが悪く、好調時に見られたような相手を押し込めるような攻撃の分厚さを見せる事が出来なかった。

逆に、0トップ戦術で縦に速い攻撃が特色のローマについていけない場面が目立ち、針の穴を通すようなクロスに合わせたトッティの素晴らしい先制点以外にも決定的なシュートを何度か打たれたが、GKジュリオ・セーザルの奮闘で何とか1点に押さえて傷を負わずに済んだのはラッキーだった。インテルにもクレスポのヘッドをドニのスーパーセーブで止められた不運はあったが、内容は完全にローマのものだった。クレスポの出来はまずまずだったが、CLではやはりイブラヒモビッチが復帰しないと厳しそうだ。

ローマは85分のメクセスのレッドが無ければ勝てていたかもしれないが、インテルが交代枠を早く使い切り過ぎてマクスウェルの負傷で10人になった幸運をものに出来なかったのが結果的に痛かった。しかしトッティに調子が戻ってきたのはCLに向けて明るい材料だろう。

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2008年02月05日

イタリア・セリエA第21節 ジェノア-カターニャ(2-1)

森本が後半8分から登場してくれたので、久々に彼のプレイをじっくりと見る事が出来た。

前半はジェノアの素早く忠実なプレスの前に、ボールの出し手も1トップのスピネージも完璧に押さえられて全く攻撃の糸口がつかめなかったカターニャだったが、スピードのある森本が入って2トップになった事でジェノアの守備陣がナーバスになり、後半15分に森本が引いた動きにつられたDFが目測を誤り、頭でクリアしたボールがオウンゴールになってカターニャが同点に追いつく。

その後は得点で勢いに乗ったカターニャが攻め込む場面を作り始めるが、森本の2度のヘッドは枠を惜しくも捕らえられず、結局26分にカターニャDFが足で競り合ったボールをPA内で手に当ててしまってハンドを取られ、試合は結局2-1で終了。内容からすると妥当ではあるが、一度追いついただけにカターニャにとってはもったいない敗戦だった。

森本はボールこそそれほど多くは触れなかったものの、カターニャの少ないチャンスには必ずからんでおり、そのボールを受けてから反転するスピードや、一瞬でマークを外す嗅覚が確実にカターニャの武器になっている事を実感した。が、オフザボールの動きはスピネージの狡猾さに比べると単調で、ポストプレイは上体が全く使えておらずさっぱりダメと、先発で使ってもらうにはまだまだ精進が必要なのも痛感させられた。

でも年齢を考えれば順調だよね。とにかく怪我の再発だけには気をつけて頑張って欲しい。あと、スカパーには是非ホームの放映権もゲットしてもらわないと(笑)。

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2008年01月24日

イタリア・セリエA第19節 フィオレンティーナ-トリノ(2-1)

フィオレンティーナの得点は多分にホームのジャッジに助けられたPKの2点のみだったが、トリノの抱えている課題が浮き彫りになった試合内容だった。

フィオレンティーナに3~4回の決定機こそ作られてしまったが、トリノの守備は非常に良く組織されて集中力や個人の守備能力も高く、攻撃もポジションバランスを保ちつつ前線とのパス交換で攻めあがる狙いが出ており、組織の面では4位のフィオレンティーナと遜色ない完成度を見せていた。

ただ、決定的に違うのが攻撃のタレントで、ディ・ミケーレはレッジーナの時と変わらずスピードのみで決定力が無く、ビェラノヴィッチは走り回って体を張って頑張るもののボールキープはままならず、正確なパスやドリブルで守備陣にクサビを打ち込める選手もいない。何しろここまでFW陣が無得点というのが凄い。ルマン松井のトリノへの移籍が噂に出たのも頷ける。

大黒はロスタイムも含めてたったの3分間、ボールタッチが1回という出場に留まったが、フィオレンティーナのようにムトゥとビエリが相手ならともかく、はっきり言ってこの2トップなら巻と大黒でもそれほど違いは無いと思うんだが、やっぱりコミュニケーションの問題なのかねえ・・・

逆にフィオレンティーナは、パルマで散々見たようなプランデッリ監督らしいコンパクトでポジションを崩さない、前線のタレントを生かす固いサッカーだなあという感じ。優勝争いはさすがに無理だろうけど、FW陣がこのまま好調ならCL圏であれば十分狙えるのではないだろうか。

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2008年01月17日

イタリア・セリエA第18節 ミラン-ナポリ(5-2)

まあナポリはミランのアレシャンドレ・パト祭りの生贄みたいなもんだったね(笑)。

そのパトよりもまず言及しないといけないのは、ミランがいつものクリスマスツリー布陣ではなくてロナウドとパトの2トップを並べた4-3-1-2にした事だ。

ロナウドは髪型も含めてサッカー選手と言うよりはソウルシンガーのような相変わらずの太り方だったが、トラップからターンのスムーズな流れ、シルキーなパスやシュートとさすがのテクニックを見せ付け、途中まではカカーやパトを黒子に回す貫禄を見せ付けていた。

2トップになって前線にスペースが無くなった分、カカーの爆発的なドリブルはあまり見られなかったが、テクニックのあるブラジルトリオにセードルフがからんだゴール前でのパス回しはナポリDFを完全に翻弄し、今までとは比べ物にならない得点力を発揮するようになった。

ただ、当然守備は薄くなる上にスピードに欠けるCB2人と中盤の底にいるピルロだけでは、ずんぐりした体型と無造作な長髪でアキバオタクのような風貌の(笑)ラベッシが牽引するナポリのカウンターは防ぎきれず、2失点を喫してしまったのは今後の課題だろう。

さて肝心のパトだが、最初はやたらとシュートを狙ったりロナウドやカカーに遠慮する部分はあったが、1トップになってからはとたんに生き生きとし始め、高いアジリティと当たり負けしないボディバランス、ゴールに向かう直線的なドリブル、どんな体勢からでも打てるシュート能力を発揮して並の才能ではない事を証明した。決定力はまだ先輩には負けるが、それも経験で解消されるのは間違い無い。

しかしこんな才能がどんどん出てくるブラジルはほんとに凄いねえ・・・

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