「久保である必要は無かったが、とにかく6ポインターで勝利」スペイン・リーガエスパニョーラ第33節 マジョルカ-アラベス

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前節はアウェイで15位のエルチェに惨敗して再び降格圏に沈んだ18位のマジョルカは、勝ち点4差で最下位のアラベスとホームで6ポインター。マジョルカは久保が4-4-1-1の右SH、2トップがアプドンとムリキという先発。アラベスは4-2-3-1のフォーメーション。

試合はリーガ残留争いお馴染みの、ロングボールを蹴っ飛ばしてからセカンドボールを競り合い、ファールを受けたアピールでピッチに転がるアンチ・フットボールサッカーが繰り広げられ、久保は当然ボールに触れない。

いきなり、前半5分にアラベスがCKからルジューヌがゴールを決めたかに見えたが、シュートに入る前にハンドがあったというVARの判定でノーゴール。逆に前半10分、今度はマジョルカがセビージャのFKから流れたボールをマフェオが折り返し、アプドンが反応したシュートが決まってマジョルカが先制する。

久保は前半23分にようやく巧みなキープから前を向き、アウトサイドでマフェオのオーバーラップにパスを通すが追いつけずに流れてしまう。その後も久保は守備に走り回る場面がほとんどで、攻撃面での出番はほとんど無い。

すると前半ロスタイム4分に、マジョルカは左サイドでオリヴァンのロングスローからこぼれ球をムリキが拾い、トラップで抜け出してのシュートを決めてマジョルカが追加点を決め、2-0で前半を終了する。

後半も同じ流れで始まるが、6分にはオリヴァンの折り返しを左に寄っていた久保が触るも相手に当たって跳ね返される。直後には久保がドリブルからシュートもボテボテで左に外れる。

19分にはアラベスのFKから久保がボールを拾ってのパスからカウンター、マフェオが抜け出しクロスも相手にカットされる。ここでアプドンが下がってイ・ガンインが投入され、トップ下に入った4-2-3-1の形になる。25分には久保のスルーパスからムリキがシュートもオフサイド。

すると後半27分、マジョルカは相手のクロスに体を投げ出したライージョにボールが当たってニアへ決まってしまい、オウンゴールで1点差に詰められる。ここでアギーレ監督はセビージャと久保を下げて守備固め。

そこからはほぼアラベスのペースになり、マジョルカは自陣に引きこもってひたすら体で跳ね返す流れ。ロスタイムは8分もあったが、何とか最後まで守りきって2-1で試合終了、これでマジョルカは暫定16位へと浮上した。

こういう試合に久保が必要なのかどうかは疑問だが、とにかく下手ながらも守備に走り回ってチームの勝利に徹した働きをした事は、一つ経験を積んだと割り切るしか無い。あとシーズン5試合、前回は叶わなかった残留に向けて頑張るのみ。

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