「ようやくスプリンターが活躍する平坦ステージが到来」ツール・ド・フランス2025 第8・9ステージ

スポンサーリンク

これまでアップダウンと強風で選手を苦しめてきたブルターニュを離れ、ツールはようやくフランス内陸へと突入。第8ステージはサン=マン=ル=グランからラヴァル・エスパス・マイエンヌまでの171km、終盤に4級山岳はあるがほぼ平坦のピュア・スプリンター向けステージ。

スタートから残り86km中間スプリント地点までは逃げが出ずにゆったりしたペース、スプリントをミランが制した後にようやくビュルゴドーとヴェルシェのフランス人選手2人の逃げが始まるが、当然集団は逃げを許すはずもなく残り10kmを切ったところで吸収。

最後のスプリントは混沌とした争いになったが、ミランが力尽きたアシストから上手く他チームのトレインに乗り換えスパート、ヴィズマ・リースアバイクチームのファンアールトが後ろを追うが並ぶまでには至らずゴール。マイヨヴェールのミランがようやく初勝利、イタリア人選手としては実に6年ぶりのツール・ド・フランス勝利でもあった。

シノンからシャトールーまで174kmの第9ステージは、山岳ポイントが全く無い完全平坦ステージ。しかし前日とは異なり、スタートからいきなりアルペシン・ドゥクーニンクのリカールとがアタック、それに1分29秒差で総合5位のファンデルプールが乗っかって2人の逃げがスタート。

途中で集団とは最大5分の差がついて、これは逃げ切りもあり得るかと思われたのだが、残り50kmを切って集団が急激にペースアップ。それでも何とか2人は逃げていたが、残り6kmでリカールトが脱落、単騎になったファンデルプールがまた集団との差を広げる驚異的な粘りを見せるも、残り700m地点でとうとう集団に吸収される。

最後のスプリントでは、前日勝利のミランが満を持してスパートするも思ったより伸びず、メルリールが差し切って第3ステージに続いての今大会2つ目の勝利。しかしミランはマイヨヴェール争いではギルマイに対して76ポイントの差で圧倒的なトップに立って盤石なのは変わらず。

今日は月曜日で、例年であれば休息日なのでが、今日はフランスの革命記念日という事でステージ開催。それも2級山岳が合計7つ、ラストはモンドール・ピュイ=ド=サンシーへの頂上ゴールという難関ステージ。また優勝争いが繰り広げられる事になるのは間違いない。

タイトルとURLをコピーしました