「ブルターニュのデコボココースでマイヨジョーヌが一瞬浮気」ツール・ド・フランス2025 第6・7ステージ

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今年の第6・7ステージはフランス北西部ブルターニュの丘陵地帯を走り抜けるコース、第6ステージはバイユーからヴィール=ノルマンディーまでの201.5km、5つの3級山岳と4級で合計3550mの上りがある過酷なコース。

タイムトライアルステージの直後で選手が疲弊している中、ステージ優勝狙いのパンチャーにとっては狙い所で、序盤から激しいアタックが繰り広げられう中、ようやく残り120kmに差し掛かったところでファンデルプールらを含む8人の逃げが形成、ペースが落ち着いた。

集団はいつものように2分の差をキープしたままUAEチームが集団を牽引していたが、無理にマイヨジョーヌのキープをする必要が無いと判断したのか、徐々に先頭とのタイム差が離れていく。

そんな中で、残り42kmという中途半端な距離で先頭集団からベン・ヒーリーがスルスルと逃げ出し、虚を突かれた先頭集団は誰も反応できず。1分差になったところでシモンズとストーラー2名が抜け出し追走するも、先頭との差はむしろ広がるばかり。

結局ベン・ヒーリーは2位に2分44秒もの大差を付けて見事な逃げ切り勝利。ファンデルプールが4分差、そしてメイン集団は最後にペースアップして5分27秒差でゴール、これでわずか総合1秒差でファンデルプールが逆転、マイヨジョーヌを着ることになった。

第7ステージは、観光地で有名なブルターニュの港サン・マロから、ミュール・ド・ブルターニュ(ブルターニュの壁)と呼ばれる最大勾配15%の激坂を2度通ってゴールする勝負のステージ。

スタートから、このレースではあまり存在感を見せていないヴィスマ・リース・ア・バイクチームが積極的に先頭を伺う中、残り140kmの地点でゲラント・トーマスを含む5人の逃げ集団が形成。途中でツール5勝の英雄、ベルナール・イノーの生誕地であるイフィニアックを通過。

前日と異なり、メイン集団はUAEが牽引して着実に差を詰める一方、ミランなどのスプリンターは後ろに下がってグルペットでマイペースに走る流れ。最初のミュールで先頭からコスティーウだけが抜け出したが、残り10kmまでには全員が吸収されてしまった。

ラストのミュールでメイン集団はペースアップ、ポガチャルはナルバエスのアシストを受けてスパート、ヴィンゲゴーも最後まで食らいついたが追い抜くことはできず、ポガチャルが今大会2勝目となる勝利を飾り、マイヨジョーヌを54秒差で奪い返した。

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