先週の土曜から始まった、今年のツール・ド・フランス。近年は国外からのスタートが多かったツールですが、今年はフランス北東部のリールを出発、全てのステージがフランス国内で行われ、2年ぶりにパリ・シャンゼリゼでのゴールという原点回帰の大会となりました。
先日、パリ=ルーベを観戦するために訪れたリールでは、既にグランデパールまでのカウントダウン時計が置かれていたりしましたが、さぞかし当日は賑やかだったんでしょうね。まあツール・ド・フランスは大学時代にラルプ・デュエズで観戦したことがあるので、もうそのためだけには行かないですけどね。
優勝争いの行方ですが、昨年も圧倒的な力で優勝したポガチャルが超絶大本命。今期は春のクラシックを総なめ、パリ=ルーベこそ2位になりましたが終盤のマシントラブルが無ければ勝っていたんじゃないでしょうか。ツール直前のドーフィネ・リベレも圧勝、現在の自転車選手の中では抜きん出た存在になっています。昨年は怪我で本調子じゃ無かったヴィンゲゴーが、どこまで山岳で差をつけられるかがポイントでしょう。昨年の新人賞を取ったエヴェネプール、ログリッチは表彰台狙いでしょうか。
さて土曜日の第1ステージは、タイムトライアルのプロローグではなく、リールを出発してまたリールに戻るクラシックロードを走る185kmのステージレース。初っ端から5人の逃げがあっけなく決まる展開で始まったが、強風を警戒してか集団とはあまりタイム差が離れない状態で推移、残り105km地点で早くも逃げが吸収され、集団がペースを作る形に。
残り20kmを過ぎた地点からまた横風区間に突入、先頭のペースアップに集団が中切れを起こし、エヴェネプールやログリッチが後方に取り残されてしまう。当然、ポガチャルやヴィンゲゴーはライバルを蹴落とすために協力、先頭交代に加わって後続との差を離しにかかる。
最後はスプリンターのアシストを5人残していたアルペシンが万全のトレインを形成、リードアウトを受けたフィリップセンが2位の選手に2車身以上の差を付ける圧巻のスプリントで勝利、第2ステージでのマイヨ・ジョーヌも手にする事になった。結局エヴェネプールとログリッチの集団は39秒差でゴール、いきなり総合争いに波乱が起きるスタートとなった。
第2ステージは、リール郊外のロワン・プランクからドーバー海峡に面した港町ブーローニュ=シュル=メールまで走る、今大会最長のコース。全体的に平坦基調だけど、終盤に斜度10%を超える急坂が連続する3級、4級の山岳ポイントが待っている。
スタートの地点では雨で、スリップで落車する選手が続出する荒れた展開になったが天気はまもなく回復、4人の選手による逃げも決まって淡々とした流れになる。しかし第1ステージ同様、集団は大逃げを許さず3分以内の差をキープ、中間スプリント地点を過ぎた残り50km地点で逃げを吸収。
残り10kmの3級山岳サンテティエンヌ・オ・モンではヴィンゲゴー擁するユンボ・ヴィズマがハイペースで引き、ポガチャルやエヴェネプールもきっちりマーク、頂上では6人の集団に絞られたが、その後ログリッチらの集団が追いつき、4級山岳ウトローではヴィンゲゴーもスパートするなどアタックが続き、マイヨ・ジョーヌのフィリップセンらスプリンター連中は遅れてしまう。
結局最後は26人の集団によるスプリントとなり、最後はファンデルプールがスパート、ポガチャルが追走するが最後まで逃げ切ってステージ優勝。フィリップセンが31秒遅れてゴールしたため、ボーナスタイムを含めてマイヨ・ジョーヌも獲得した。そしてポガチャル2位、ボーナスタイムも考慮に入れてヴィンゲゴーもスプリントに加わって3位となる面白い結果となった。
