日本からクラブW杯に唯一出場している浦和レッズは、初戦で南米のクラブランキングで出場権を獲得したリーベル・プレートとの対戦だったが、1-3で初戦を落とすスタートとなった。
両チームの決定的な差になったのは、やはりハイプレッシャー下での試合に対する経験値。浦和の選手が、ボールを奪っても相手のプレスを受けてボールの出しどころに困ってバックパスをしてしまうのに対し、リーベルの選手は孤立してもトラップでマークを剥がしたり、ボールをキープして時間を作るなど、個人でプレッシャーを打開する能力が染み付いていた。
そして先制点の場面でも、中盤でボールを受けてから簡単に前を向かれてサイドにパスを出され、左サイドからやすやすとクロスを許すなど、連続してあっさり局面を打開されていた。Jリーグであれば、パスコースを切っていればスローダウンさせられていたのかもしれないが、世界レベルでは寄せが甘過ぎると言わざるを得ない。
浦和も最初の失点後は、グスタフソンを中心に組織よりもまず個人でしっかり対応するサッカーにアジャストしつつあったのは確かだが、それが出来ていた選手とそうでない選手がいたのでチームとしての形が作れなかった。
浦和の2失点目も、Jリーグであれば余裕でバックヘッドから西川に渡せていたシチュエーションだったのだろうが、抜け目ないリーベルはFWドリウッシが競り勝ってヘディングで追加点。後半13分にPA内でパスを受けた金子が倒され浦和はPKで1点差に迫るが、28分にリーベルはCKからメサにフリーでヘディングを決められ3点目、結局3-1で試合終了。
幸い、同じグループのインテル対モンテレイがドローに終わったため、次のインテル戦で勝ち点が取れればまだ浦和にグループ突破のチャンスが残されている。初戦は少しビビったのか腰が引けた戦いになってしまったが、次はもっと自信を持って臨んでもらいたい。
