前節にベルギーリーグ初出場を果たしたアンデルレヒトの後藤啓介。今節のメヘレン戦では3-4-2-1の1トップで初めてのスタメン出場となった。対するメヘレンは3-1-4-2のフォーメーション。
試合はリーグ4位と上位に付けているアンデルレヒトがボールを支配。1トップの後藤はメヘレンのCBとガツガツやり合いながら、攻撃ではボールを引き出す動き出し、守備では前線からのプレスをこなしている。
しかし守備を固めるメヘレンに対してアンデルレヒトは攻めあぐね、逆に12分にはメヘレンがカウンターからGKと1対1でシュートを打たれる決定機を作られてしまう。20分にはCKからのこぼれ球をウェルタがミドル、これがバーに当たってラインを割ったかに見えたがノーゴール。
すると前半23分、ショートカウンターからラストパスを受けたアザールのシュートはクリアされたが、その後に右サイドからの低いクロスをニアに動いた後藤が低いクロスにダイビングヘッド、これがGKの手をかすめてゴール左に吸い込まれ、岡崎ばりの泥臭いベルギーリーグ初ゴールで先制点をゲットする。
その後はアンデルレヒトがややラインを下げたのもあってメヘレンが攻勢、38分に決定機を作られるがまたGKキッケンボルグがセーブする。しかし42分に右サイドで得たFKからCBのシミッチがヘディングを決めて追加点。直後にまた至近距離からのシュートをキッケンボルグが足1本で止める。
後半立ち上がりはメヘレンのペース。右SHのベルガリが何度もオーバーラップで攻撃参加、5分に放ったシュートはキッケンボルグが弾いたものの、こぼれ球をラーマンに押し込まれ1点差に迫られる。8分にも右サイドからのクロスにシュートも薄く当たってゴールならず。
13分には左に流れてパスを受けた後藤のポストからDF裏へスルーパス、右サイドをオーバーラップしたサルデラがシュートもGKがセーブ。17分にはメヘレンが左サイドをスルーパスで抜け出してシュートもキッケンボルグが足で止める。
そして後半22分、アンデルレヒトはメヘレンゴール前での混戦から最後はフェルスハーレンが押し込み、長いVAR判定の後ゴールが認められて3点目。ここで後藤はお役御免。37分にはカウンターから左クロスをアザールが押し込んだかに見えたが実際は相手のオウンゴールで4点目、これで完全に勝負あり。試合はこのまま4-1でアンデルレヒトが快勝、リーグでの順位は4位をがっちりキープ、プレーオフ1圏内を保っている。
後藤はゴールは決めたものの、それ以外の仕事はやや物足りない。エースのドルベリの代わりで1トップを務めたが、まだ相手CBに競り負けたり、ポストが安定しないなど、やはりまだまだ力不足。もっと体重を増やして筋力を付けないとレギュラー奪取は難しいように思う。?。